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【ノンフィクションで振り返る戦後史】夢の郊外住宅がもたらした無残な結末 1980年を描く 藤原新也「東京漂流」(情報センター出版局)(1/2ページ)
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【ノンフィクションで振り返る戦後史】夢の郊外住宅がもたらした無残な結末 1980年を描く 藤原新也「東京漂流」(情報センター出版局)(1/2ページ)
この本の基になったのは著者による写真週刊誌「フォーカス」の連載ルポ。1980年、予備校生による金... この本の基になったのは著者による写真週刊誌「フォーカス」の連載ルポ。1980年、予備校生による金属バットでの両親撲殺事件の報告は衝撃だった。藤原新也は事件の起きた翌年に東急田園都市線宮前平駅付近の住宅地を訪れ、雨戸の閉まる事件宅の写真を大きく撮って載せた。 被害者である父親は昭和ひとけた生まれ。私の父も同世代で、高度成長期の猛烈サラリーマンだった。私が住んでいたのも東急田園都市線沿線の一戸建て。フォーカスに写る住宅と同じ数十坪の敷地に二階建てで、小堤な植木もある庭がつき、似た造りの家が並ぶ。家の構造も土地環境も相似形であった。 私が10歳の時、郊外に引っ越す以前に住んでいたのは都区内にある瓦ぶきの木造社宅。部屋は畳敷きのみで、四畳半で家族揃ってちゃぶ台の食卓を囲み、納戸の地下にはぬか床があった。それが東急沿線の新居では全室洋間で、今まで履いたことのないスリッパが玄関に並ぶ。ダイニングとキッ