TISの採用計画は前年度比40％増、IT大手10社がデジタル人材の中途採用を強化

「2022年度に入ってから当社の中途採用にそもそも応募する人が非常に減ってきた感覚だ。さまざまな施策で中途採用を強化していきたい」 TISの秋里美和テクノロジー＆イノベーション本部テクノロジー＆イノベーション人材採用室室長はこう意気込む。同本部はシステム全体の構成を企画するITアーキテクトやデザイナーといった人材が所属しており、全社横断型でこうした人材をプロジェクトにアサインする。同本部として例年、高度IT人材を5人前後、多い場合で10人の中途採用を実施していたが、2022年度は3人の採用に落ち込んだという。 こういった採用難の影響は高度IT人材だけにとどまらない。「TIS全体でも自分で手を動かせるエンジニアの入社数が減ってきており、エンジニア採用が難しくなってきている」（秋里室長）。 人材獲得に関する危機感から、TISは2023年4月、採用に特化した新たな組織「テクノロジー＆イノベーショ