優秀な人が求める「評価や処遇の納得感」、年功制はもう限界

「せっかく獲得した人材が数年で辞めてしまう」――。多くの人事担当者が抱えるこうした人材問題に向き合い、解決への道筋を示した書が『優秀な人材が求める3つのこと 退職を前提とした組織運営と人材マネジメント』（日経BP）です。著者であるドルビックスコンサルティングの車谷貴広氏は、「人材問題の前提が変わってしまった。今は優秀な人は辞めていくが、採用するチャンスもある時代だ」と主張しています。本連載は同書を基に再構成しており、今回は優秀な人材が求めることとして「評価や処遇の納得感」をテーマに解説します。（クロスメディア編集部） 優秀な人材にとって、「正当に評価されているのか（能力に対して評価が見合っているのか）」と「処遇は納得できるか（評価に対して処遇が適切か）」は重要なポイントです。この双方が満たされて初めて、「納得感」が生まれます。 合理的であると「感じられる」ことが重要 ITや金融、コンサルタ