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第13回 合理的禁欲主義とケチの違い
ある新聞のコラムに,1億円の土地の権利書と1000万円の株券を持ちながら,病院にいると金がかかると考... ある新聞のコラムに,1億円の土地の権利書と1000万円の株券を持ちながら,病院にいると金がかかると考えて病院を抜け出し,行き倒れになった人のことが書かれていた。そのしばらく前に井原西鶴の『日本永代蔵』を読んでいた私は,「これは違うぞ」と思った。西鶴もので好きなのは『世間胸算用』と『日本永代蔵』で,特に後者は何度も読み返した。その『日本永代蔵』の精神が,その行き倒れになった億万長者の生き方を受け付けさせなかったのだ。 『日本永代蔵』はいわずと知れた,江戸時代,元禄期がいよいよ始まろうとする1年前に刊行された井原西鶴の傑作。今の言い方で言えば「町人出世物語」「お金持ちの成り方」という趣の文学作品である。この『日本永代蔵』に藤市(藤屋市部衛)という人物が登場する。巻二の「世界の借家大将」の主人公で,「京にかくれなき工夫者」と呼ばれ,『日本永代蔵』の登場人物きっての吝嗇家(物惜しみする人)でもある