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不採算案件
受注金額を超えた費用が発生して赤字に陥ったシステム開発プロジェクトを指す。日本のシステム開発会社... 受注金額を超えた費用が発生して赤字に陥ったシステム開発プロジェクトを指す。日本のシステム開発会社の営業利益率が数%という低い水準にとどまる原因でもある。「一つひとつのプロジェクトが耳かきで集めた利益をスコップでさらうのが不採算案件」とシステム開発ベンダー大手の経営層はこぼす。 不採算案件はシステム開発の黎明期から今に至るまで発生しているが、大きな原因は要件定義の甘さにある。あいまいな要件で追加開発が発生したり作り直しが発生したりして追加コストが発生する。本来であれば発注者が仕様を明確化して発注し、仕様書以外の追加要件には追加コストを支払うことがスジだ。だがシステム開発ベンダーが発注者の要件定義まで踏み込んできた歴史を持つ日本では、あいまいな要件が発生した責任を受注者側も多分に負担する傾向がある。 こうした中、不採算案件の撲滅に向け、大手各社は受注前や工程終了ごとの審査を厳しくしている。一定
2015/05/15 リンク