ハウス食品、ロングヒットの裏にリサーチの力 調査次第で撤退辞さず

ハウス食品は「バーモントカレー」ブランドからペーストタイプのカレールウ「バーモントカレーシェフズアレンジ」を2024年2月12日に発売した。調理型カレーカテゴリーとして課題であった「若年夫婦二人世帯」を取り込み、ルウカレー市場を拡大したい考えだ。今回の新商品では、ブランド内での課題発見から開発までマーケティングリサーチを徹底活用している。ハウス食品グループのリサーチを統括するお客様生活研究部の取り組みを追った。 「バーモントカレーシェフズアレンジ」はバーモントカレーの将来的なメイン購入層となる若年夫婦二人世帯に向けた期待の商品。発売初年度3億4000万円の売り上げを目指す（画像提供／ハウス食品グループ本社） 「購入率が年々減少し、リピート率も子育て世帯と差があるとリサーチで明らかになったのが『若年夫婦二人世帯』。つまり、夫婦共働きで子どもがいない20～30代の夫婦を狙った商品の開発が必要だ