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【日の蔭りの中で】京都大学教授・佐伯啓思 政治への過剰な期待と失望 - MSN産経ニュース
政治の混迷の度合いがますます深まっている。尖閣、北方領土、円高、デフレ、TPP、それに中国船との... 政治の混迷の度合いがますます深まっている。尖閣、北方領土、円高、デフレ、TPP、それに中国船との衝突映像の流出と、この1カ月ほどを見ても、この先、どのように進展するのか予想もつかない問題が山積し、それを処する政治の方向性も見えない。 さしあたり問題はどこにあるかといえば、民主党の政権運営の稚拙さと政策実行力の脆弱(ぜいじゃく)さということになろう。確かに、鳩山前政権の普天間飛行場移設問題から今回の菅政権の尖閣問題にいたるまで、その政策判断や事態への対応はきわめて杜撰(ずさん)なものであり、そこに小沢一郎(元代表)という爆弾を抱えているということになれば、民主党に政権担当能力ありや、という疑義が発せられるのも当然である。 それはそれで私もそう思う。しかし、もし問題が民主党の未熟さと杜撰さだけにあるなら政権交代が起きれば事態は改善することになろう。だがそれで万事解決というわけにはいくまい。今日
2010/11/16 リンク