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擬装☆少女 千字一時物語24 - 短編 第66期 #14
作者: 黒田皐月 ウェブサイト: 邪装空間 文字数: 1000 三月二十一日、午後四時。早咲きの桜の花が散るの... 作者: 黒田皐月 ウェブサイト: 邪装空間 文字数: 1000 三月二十一日、午後四時。早咲きの桜の花が散るのを見ながら俺は、終わりというものはいつか来るものなのだと、時の経過を想う。 今日は、卒業の日。 「もう、それを見ることはないんだな」 我ながら抑揚のない声だ。しかしこれは決して無表情などではない。感慨あり、安堵あり、懐疑あり、そんな雑多な気持ちが混然として、どのような形もとれないのだ。 「うん」 窓辺に佇んでいる奴は、桜の花の色に似た明るさで、俺に背を向けたまま、頷いた。見ているものが映りこむ濁りのない大きな目はまっすぐに窓の外を向き、散る花びらよりもみずみずしく血色の良い唇は緩く閉じられている。今日は特に何かをしたのではない。ただ散歩に行き、帰ってきただけだ。しかし奴は今、とても幸せそうだ。それが間もなく、終わる。 「付き合ってくれて、ありがと」 一転、奴の声が寂しさを滲ませたよ
2008/03/21 リンク