河北新報 東北のニュース／待ちわびた潮風 宮城・女川 金華山航路が復活

待ちわびた潮風 宮城・女川 金華山航路が復活 女川港発の中型船に乗り、金華山に着いた利用客＝３日午前１１時４０分ごろ、石巻市の金華山 東日本大震災で運休していた宮城県石巻市の離島・金華山と宮城県女川町の女川港を結ぶ航路で中型船の運航が３日、２年２カ月ぶりに再開された。 女川港の観光桟橋でセレモニーがあり、須田善明町長は「船を利用する多くの人に町が前に進む姿も見てほしい」と述べた。 テープカットの後、太鼓演奏を披露したり、ホタテ炭火焼きを振る舞ったりして航路復活を祝った。第１便には観光客ら約６０人が乗り込み、関係者が出港を見送った。 運航会社・潮プランニングの持田耕明取締役は「女川は水産と観光の町。乗って楽しかったと言われる船にしたい」と意気込んだ。 金華山黄金山神社は１２年に一度の「巳（み）年御縁年大祭」が開催されている。３日の本祭に合わせ、震災で地盤沈下した港の桟橋が一部修復され