January 3, 2022 | Culture, Food, Travel | casabrutus.com | text_Hikari Torisawa editor_Keiko Kusano 「食べたお菓子は、いつかの旅先、その目印。そして何より、その街の文化です」と、文筆家の甲斐みのりさん。47都道府県180軒もの店のおやつを紹介する著書『にっぽん全国おみやげおやつ』から、味にデザイン、お菓子が生まれた背景まで楽しめる6品を選んで紹介してもらいました。 福島・会津若松で1848(嘉永元)年から続く和菓子屋の看板商品のひとつ、「Fly Me To The Moon」という菓銘を戴く美しい羊羹。 「月が三日月からだんだんに満ちていき、青い鳥が夜空を羽ばたく、なんとも芸術的なデザインの羊羹です。どこに包丁を入れるかによって違う景色があらわれるので、何人かで一緒に食べるときにもおすす