『月刊俳句界』10月号では、スウェーデンのノーベル文学賞詩人、トーマス・トランストロンメル氏の特集が組まれている。短詩を書く詩人で、日本の俳句からもインスピレーションを得ている。特集にはスウェーデン大使のラーシュ・ヴァリエ氏のインタビューも掲載されいてる。ヴァリエ氏は外交官であると同時に詩人・日本研究家であり、原文は英語かスウェーデン語だが俳句を書き句集も刊行しておられる。 俳句は短歌から派生した日本で最も古い文学ジャンルの一つである。短歌も俳句も時代によって様々に変化してきたが、原則として57577、575という形式を守り続けている。いわゆる前衛的な試みも行われてきたが、いつの時代でも伝統派(保守派、守旧派とも呼ばれる)が大勢を占めるジャンルであり、その意味で基盤は古代から変わらない。最も日本文化の本質を体現する文学ジャンルである。 この〝純・日本文学〟とも呼べる俳句を世界に紹介し、実作
「上野ちづこ」のいない風景 『現代思想』(12月臨時増刊号)が上野千鶴子を特集している。今年、定年を前にして東大を去りWAN(Women’s Action Network)理事長となった上野のこれまでの仕事を様々な角度から振り返るものだ。この特集に鶴見俊輔が「上野千鶴子の軌跡」と題するエッセイを寄せている。 数年たって『黄金郷』(深夜叢書、一九九〇年)という句集を送ってくれた。それを読むと、「処女ら狷介の眼にてバナナの衣剥く」というような、今も心に残る句が入っている。それとともに心に残っているのは、自由奔放なこの人に、仲間がいたことである。「せきをしてもひとり」(尾崎放哉)のような孤独の才能ではなく、このころ、すでに自作の批評をかわす仲間がいた。そのことは半世紀かわらず、女性学の道を歩んで、いつも仲間がいた。老後を迎える女性として自分自身で考え、仲間と共に交わるウーマンリブの道を歩んで、現
はじめに 「旅に病んで」の句を耳にした時、すぐに芭蕉の辞世句と思われる方も多いのではないだろうか。確かに死を前にした心境を素直に表現しているようで、辞世句としてふさわしく見える。ところがこの句には「病中吟」という前書がついている。 芭蕉がどういう気持ちでこの句を詠み、何故「病中吟」という前書をつけたのかを考えてみたい。 1・句の成立 芭蕉は弟子の之道と洒堂のいさかいを仲裁するため元禄七年九月八日に伊賀上野を発ち、大坂に出かけてくる。だが到着後すぐに寒気・熱・頭痛に悩まされる。その後一旦治って俳席などに出ていたが、九月二十九日にはまた体調を崩してしまう。ひどい下痢だったという。仲裁がうまくいかない心労があったのかもしれない。病状は日に日に重くなる。十月五日には狭い之道宅から花屋仁右衛門方へ移るが、病状は一向に回復しない。心配した弟子たちが集まりはじめる。 この句が詠まれたのは、その三日後の十
より短い形式である俳句のほうが短歌より後にできた。これ、ちょっと不思議な感じがしませんか。普通、シンプルな形式がより複雑化するのが道理な感じがしますよね。でも、日本の定型詩の歴史で言えば、俳句が後というのは、概ねこれは事実であるようです。あまり私は詳しくはありませんし、この分野はいろいろ説があるようにも思いますが、少なくとも、きちんとした定型詩の形式として成立という意味では、短歌が先で俳句はかなり後になってから、ということは言えると思います。 でも、これはジャズの歴史でも同じなんですよね。これも大雑把な捉え方になってしまいますが、ジャズの発祥と言われるデキシーランドジャズなんかは複数のホーンと、ベース、ドラム、ギターかバンジョーというような中編成のバンドが多かったですし、その後、商業音楽として成功したジャズはビッグバンド形式でした。 大きなホールや酒場でビッグバンドで演奏されていたジャズで
ことば検索 検索: 漢字でヒットしないようならひらがなで再検索してください。 次は上記の方法で検索すると、ヒット項目が多くなりすぎる季語です。下の文字を直接、クリックしてください。 春、梅、桜、花、夏、祭、秋、月、冬、雪、初春 一覧検索 5000季語一覧 春の季語 夏の季語 秋の季語 冬の季語 暮・新年の季語 基本季語700 名句のできる季語 50音検索 あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行 石川県立輪島漆芸技術研修所 所 長 小森邦博 日頃より当研修所の事業にご理解とご協力を賜り誠にありがとうございます。今回の地震の報道に、皆様さぞお心を痛めていらっしゃることと思います。私を含め職員、講師の先生方、研修生達も胸が張り裂けそうな思いです。 地震以降、見舞金、寄付金に関するお問い合わせが数多く寄せられております。見舞金の受け付けについて、次のとおりご案内いたします。集ま
このサイトは、インターネットの電子図書館、青空文庫を、より利用しやすいものとなるよう手助けする目的で開設しました。青空文庫には、ボランティアによって作成された電子テキストが数多く収録されています。非常に有り難いサイトで、私自身もよく利用させてもらっています。ただし、個人的には幾つか不満な点もあります。 1、作品が50音順の並びばかりで発表年順の並びがない。 2、作品の長さが分かりにくい。 3、作者に関する情報が少ない。 4、著作権切れの作品の中で、どの程度がまだ青空文庫に収録されていないのかが分からない。――以上の4点です。そこで、このサイトでは上記の不満な点を少しでも自己解決するべく、独自の作品表を作ってみました。今後、少しずつ追加していきたいと思います。
養育費を払ってくれない元夫から回収する方法を完全網羅!!これさえ読めば絶対に払ってもらえない養育費を回収できる! 養育費の不払いは今や社会的な問題に発展しています。 離婚時に養育費の取り決めをしたはいいが、「養育費を払ってくれない・・・」と頭を悩ませているシングルマザーは少なくないでしょう。 しかし、安心してください。 払ってもらえない養育費の回収方法...
三月記(仮題) ※ブログのようなもの (2021/03/22更新)「海鳴り」33号が届きました 吉本隆明の本 メール版『〈吉本〉本新刊のお知らせ(2月26日更新) ※このメルマガは継続します 猫々堂「吉本隆明資料集」のページ 他店ではあまり見かけない本 編集工房ノアの 本 脈発行所の本 飢餓陣営発行所の本 「南天堂」関係者等の本(附・アナキズムの本) 辻まことの本 黒色戦線社の本、 虚無思想研究 最近消えた出版社の本 人智学(ルドルフ・シュタイナー関係)の本 メルマガ「人智学関係書新刊速報」(2020年12月08日更新・終刊号) 杉本秀太郎の本 山田稔の本 天野忠の本 グレゴリ青山の本 生田耕作の本とサバト館の本 土方巽&大野一雄と舞踏の本●「大野一雄年代記」「土方巽全集」 「出版ニュース」連載「ブックストリート 書店」 その他の寄稿記事 三月書房外観写真 おすすめサイト※仮設
天地人の三才より、和哥に三鳥の名にたちて、連誹に三物の祝ひごともめでたき御代のためしなれば*、三都はいふもさらにして*、いかなる鄙のすみたにも、家三ツあれば風人なきというふ事なし。されば、此三草紙も伊賀の土芳叟が隨聞記なるを、翁滅後三十年はいさしらず、半三十年は忘れ水の別名のごとく、後三十年は蠧のために朽ぬ。ちか比たまたま此書を得る輩は、玉のごとくこがねのごとく函底梓にちりばむに、もとより乙文の才なければ、五車韵瑞のほまれもなく、郝隆が腹中にもあらざれば、日に曬のたかぶりもなし。筆をとるにいとものうければ、三伏の夏すぎ、初秋の涼しき比、おもむき而己をかく述るものなりけらし。 安永五丙申 半化房 天地人の三才より、和哥に三鳥の名にたちて 、連誹に三物の祝ひごともめでたき御代のためしなれば:「三才<さんさい>」とは易
(since:1997/11/20) 奥の細道 観音のいらか見やりつ花の雲 かんのんの いらかみやりつ はなのくも 更新日:2023年3月11日 「月刊一個人」8月号 「えんぴつで奥の細道」 「えんぴつで奥の細道 DS版」 コミック版 『松尾芭蕉』 えんぴつで奥の細道第2版
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