ブックマーク / huyukiitoichi.hatenadiary.jp (22)

  • 今年も早川書房1500作品が50%割引の超大型電子書籍セールがきたので、SF・ノンフィクション中心にオススメを紹介する - 基本読書

    早川書房の1500作品が最大50%割引という大型の電子書籍セールが来たので、僕が読了済みのものからオススメを紹介しよう。早川書房は定期的にセールをやるが、1500点級のセールを前回やったのは去年の6月頭なので、年に一回のセールとなる。これ以上安くなることはないと思われるので、この機会に買っておくといいだろう。 https://amzn.to/3n4rZ2Famzn.to 上が対象作品のリストになる。最初は、SFとノンフィクションを中心に、前回のセールには含まれていなかった新作&おもしろかったものを中心に紹介していこう。 まずは目玉商品といえるSF作品から プロジェクト・ヘイル・メアリー 上 作者:アンディ ウィアー早川書房Amazonまずは目玉商品から行くが、なんといっても『火星の人』(映画版は『オデッセイ』)の著者であるアンディ・ウィアーによる『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(邦では

    今年も早川書房1500作品が50%割引の超大型電子書籍セールがきたので、SF・ノンフィクション中心にオススメを紹介する - 基本読書
    ga_kun
    ga_kun 2022/06/23
    おすすめは『ファスト&スロー』です。下巻付録の論文だけでも読んでください。『国家はなぜ衰退するのか』は『銃・病原菌・鉄』と併せて読むと多角的な視点を得られて良いでしょう。『マネーボール』はセイバー文字
  • 人類の英知がこの一冊に詰まった文明速攻再始動マニュアル──『ゼロからつくる科学文明 タイムトラベラーのためのサバイバルガイド』 - 基本読書

    ゼロからつくる科学文明 タイムトラベラーのためのサバイバルガイド 作者:ライアン ノース発売日: 2020/09/17メディア: Kindle版この『ゼロから作る科学文明』は、もしもあなたがタイムトラベラーではるかな未来から過去の世界に飛んでしまい、さらに戻る手段がなくなったとしたらどうやって文明を再興するのか──について書かれた一冊である。 実はこれと同じ発想のが5年前に邦でも翻訳で刊行されている。それは『この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた』というで、最初書(ゼロから〜の方)の書名と内容をみたとき、あまりにも『この世界が〜』とかぶっていそうだったんで、「色んな意味で大丈夫なのかな?」とビクビクしながら読み始めたんだけど、きっちりこの世界が〜の著者ルイス・ダートネルからの推薦コメントも存在しているし、何よりの最初の前提の置き方がこの二冊では異なっているので、書かれている

    人類の英知がこの一冊に詰まった文明速攻再始動マニュアル──『ゼロからつくる科学文明 タイムトラベラーのためのサバイバルガイド』 - 基本読書
    ga_kun
    ga_kun 2020/09/20
    アポカリプス思考実験好き
  • 自由は国家の成立過程の中で、どのように獲得されるのか──『自由の命運:国家、社会、そして狭い回廊』 - 基本読書

    自由の命運 上: 国家、社会、そして狭い回廊 作者:ダロン アセモグル,ジェイムズ A ロビンソン,Daron Acemoglu,James A. Robinson出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2020/01/23メディア: 単行自由の命運 下: 国家、社会、そして狭い回廊 作者:ダロン アセモグル,ジェイムズ A ロビンソン,Daron Acemoglu,James A. Robinson出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2020/01/23メディア: 単行この『自由の命運 : 国家、社会、そして狭い回廊』は、『国家はなぜ衰退するのか』で、豊かな国と貧しい国の分かれ目となるのは、国の中にある政治・経済上の「制度」なのだ、と膨大な国の歴史・発展過程を計量的な実証研究を通して導き出していったダロン・アセモグルアンドジェイムズ・A・ロビンソンによる最新作である。 作においてテ

    自由は国家の成立過程の中で、どのように獲得されるのか──『自由の命運:国家、社会、そして狭い回廊』 - 基本読書
    ga_kun
    ga_kun 2020/02/11
    “投票率が下落傾向にある日本も国家の力が増し専横のリヴァイアサン状態へと近づきつつある” 国家というより一個人とそのお友達による専横のような
  • 『暴力の人類史』のピンカーが語る、理性と共感によって未来がより豊かになっていく根拠──『21世紀の啓蒙:理性、科学、ヒューマニズム、進歩』 - 基本読書

    21世紀の啓蒙 上: 理性、科学、ヒューマニズム、進歩 作者:スティーブン ピンカー出版社/メーカー: 草思社発売日: 2019/12/18メディア: 単行この『21世紀の啓蒙』は、『暴力の人類史』で一躍その名を轟かせたスティーヴン・ピンカーによる啓蒙の啓蒙の書である。ピンカーのいうところの啓蒙主義は、『わたしたちは理性と共感によって人類の繁栄を促すことができる』ことに原則をおく。 そして、書でピンカーは、これまで世界は一時的な停滞や後退こそあれど、全体的には理性や共感、科学にヒューマニズムで進歩してきたし、これからもするだろうという「啓蒙主義」が間違っていないのだと擁護・主張する(だから啓蒙の啓蒙の書なのだ)。だが、ピンカー自身が『二〇一〇年代後半は、進歩の歴史とその要因についてを出すのにいい時期だとは思えない。わたしがこのを書いている今、わが国、アメリカ合衆国はこの時代を否定的

    『暴力の人類史』のピンカーが語る、理性と共感によって未来がより豊かになっていく根拠──『21世紀の啓蒙:理性、科学、ヒューマニズム、進歩』 - 基本読書
    ga_kun
    ga_kun 2020/01/22
    サピエンス全史によると人類が進歩を信じるようになったのは科学革命によるところが大きい
  • なぜ人類は国家を作り、発展させられたのか?──『反穀物の人類史──国家誕生のディープヒストリー』 - 基本読書

    反穀物の人類史――国家誕生のディープヒストリー 作者:ジェームズ・C・スコット出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2019/12/21メディア: 単行我々人類の大半は今は家畜を飼い、農耕を行い、足りない分を輸入することで定住生活を営んでいる。一般的に、そうやって定住して生活をすることは文明的であることの証である。なぜなら我々人類は、狩猟採集生活から、動植物の家畜化・作物化が発生し、そこから固定した畑での農業、定住に繋がったと思われているからだ。 だが、定住は動植物の家畜化・作物化よりもずっと早かったし、初期文明とされる農耕-牧畜文明の連合体が発生する4千年前には、飼いならしによる家畜化や作物化はすべて行われていたのである。つまり、人間は農耕の技術を得てから即、国家を作り始めたわけではない。その後長い年月をかけてようやく国家らしきものが成立しはじめたのである。国家を作り上げることで人間

    なぜ人類は国家を作り、発展させられたのか?──『反穀物の人類史──国家誕生のディープヒストリー』 - 基本読書
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    ga_kun 2020/01/22
    農耕はエデンの園から追放された人類がやむにやまれず選んだ苦肉の策
  • 物理学と進化生物学のあいだに存在するつながりを解明する──『生命進化の物理法則』 - 基本読書

    生命進化の物理法則 作者:チャールズ・コケル出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2019/12/13メディア: 単行二〇一九年は、地球に存在する生物の動きと形は、この宇宙に普遍的に存在する物理法則から必然的に収斂するものであることを科学的に紹介するマット・ウィルキンソン『脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか: 生き物の「動き」と「形」の40億年』。 動きや形よりもマクロな形として、はたして歴史を最初から繰り返した時に、今と同じような形と生態を持つ生物が生まれるのか? を進化生物学的な観点から解き明かしたジョナサン・B・ロソス『生命の歴史は繰り返すのか?』と生物✕物理の傑作ノンフィクションが刊行されたが、12月に刊行されたチャールズ・コケルによる『生命進化の物理法則』もその流れに連なる一冊だ。これも傑作といっていい。 前二著との違いを上げるとすれば、書の方がよりミクロな方、よりさかのぼっ

    物理学と進化生物学のあいだに存在するつながりを解明する──『生命進化の物理法則』 - 基本読書
    ga_kun
    ga_kun 2020/01/07
    『脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか』も『生命の歴史は繰り返すのか?』も、自分が想像した以上に収斂進化の強力さを思い知らされて、SFのクリーチャーが見つかるとしたらそれは高度な文明を持っていないだろう。
  • 読み逃さないように振り返る! 2019年のノンフィクションベスト10 - 基本読書

    の雑誌439号2020年1月号 作者:出版社/メーカー: の雑誌社発売日: 2019/12/11メディア: 単行(ソフトカバー)二〇一九年も素晴らしいノンフィクションが多数出たわけですが、今回は僕が読んだ中でひときわおもしろかったものを振り返っていこうかと。僕もブログで書評を書きはじめて長いですが、今年は「の雑誌」でノンフィクションの網羅的な新刊書評連載も始まり、ますますノンフィクションを読む必要に駆られている昨今であります。 で、今年そもそも何読んだっけなあと読んだを振り返りながら「これは取り上げてもいいかな」というやつをピックアップしていたんだけど、あっさりと二十二冊を超えてしまった。毎年こんなにたくさんはピックできていないので、今年はやっぱり豊作だったのかなと思わんでもない。まあ二十二冊も紹介するのは大変なので、その中から十冊に厳選してご紹介していきましょう。順不同でござい

    読み逃さないように振り返る! 2019年のノンフィクションベスト10 - 基本読書
    ga_kun
    ga_kun 2019/12/24
    『脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか』は移動運動というワンテーマをこれでもかってくらい掘り下げている。移動運動する生物になぜ前と後ろがあり左右対称なのかなんて考えたこともなかった。
  • 宇宙誕生の謎を解き明かしつつある人々の話──『ユニバース2.0 実験室で宇宙を創造する』 - 基本読書

    ユニバース2.0 実験室で宇宙を創造する (文春e-book) 作者: ジーヤ・メラリ,坂井伸之・解説出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2019/07/26メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る宇宙の始まりについてのである。宇宙の始まりといっても、意味は二つある。 一つは、無論我々が住むこの宇宙の始まりについて。基的な同意が得られている部分としては、この宇宙はビッグバンによって始まったとされる。高温で高密度の閃光とともに極小の宇宙がまず産まれ、そこに時間と空間が生まれ、物質が生じた。 生まれるのはいいが、なぜ宇宙は突然、指数関数的な膨張をはじめたのか? どのような速度で膨張し、今の巨大な宇宙に至るのか? を説明するために、ビッグバン理論を拡張するインフレーション・モデルがあるわけだが、その解明が進むうちに必然的にもう一つの問いかけ──宇宙の始まりの原理がわかるのなら、

    宇宙誕生の謎を解き明かしつつある人々の話──『ユニバース2.0 実験室で宇宙を創造する』 - 基本読書
    ga_kun
    ga_kun 2019/08/11
    磁気モノポールって存在すんの?
  • 当たり前のこととして人を喰う部族──『人喰い ロックフェラー失踪事件』 - 基本読書

    人喰い (亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズIII-8) 作者: カール・ホフマン,奥野克巳,古屋美登里出版社/メーカー: 亜紀書房発売日: 2019/03/21メディア: 単行この商品を含むブログを見るアメリカ合衆国代41代副大統領のネルソン・ロックフェラーの息子、マイケル・ロックフェラーはハーバード大学で民俗学を専攻した後、ニューギニアのほとんど現代人との接触のないまま生活をおくっていたアスマット族に興味を持ち、接触を繰り返すうちに行方不明になった人物である。行方不明は1961年のこと。そもそも名家の子であること、状況は細かい部分までわかっており、大量の金と人員を動員したにも関わらず死体すら見つからなかったことなど、その行方不明になった経緯があまりにも不可解であったこともあって、非常に話題を集めた事件であったようだ。 日でもその調査の記録はミルト・マックリン『首狩りと精霊の島 ロ

    当たり前のこととして人を喰う部族──『人喰い ロックフェラー失踪事件』 - 基本読書
    ga_kun
    ga_kun 2019/04/08
    旨いんだろうか?
  • どうして人間はこんなにも多くの本を破壊するのか──『書物の破壊の世界史――シュメールの粘土板からデジタル時代まで』 - 基本読書

    書物の破壊の世界史――シュメールの粘土板からデジタル時代まで 作者: フェルナンド・バエス,八重樫克彦,八重樫由貴子出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2019/02/28メディア: 単行この商品を含むブログを見る 「書物」ではなく「書物の破壊」に注目し、その起源から現代までを700ページ超えの圧巻の物量で概観してみせる凄まじい一冊だ。書物の破壊といっても、災害での消失から、戦争での破壊、思想・心情に反する焚書、虫いまで様々なわけだが、書はその全てを対象とみせる。一度2004年に初版が刊行され、後に好評を受け新版が出ているのだが(邦訳の底はこっち)、そこでは「フィクションの中の書物の破壊」について語る部分まで挿入されており、やりすぎなぐらいにやってくれている。 書物は記憶を神聖化・永続化させる手段である。それだけに今一度、社会の重要な文化遺産の一部として捉え直す必要がある。文

    どうして人間はこんなにも多くの本を破壊するのか──『書物の破壊の世界史――シュメールの粘土板からデジタル時代まで』 - 基本読書
    ga_kun
    ga_kun 2019/03/10
    本屋で立ち読みしようとしたら700ページ以上あってビビった。重すぎて読めないからKindle版早よ。
  • 文化的な営みは感情に起源を持つ──『進化の意外な順序ー感情、意識、創造性と文化の起源』 - 基本読書

    進化の意外な順序ー感情、意識、創造性と文化の起源 作者: アントニオ・ダマシオ,高橋洋出版社/メーカー: 白揚社発売日: 2019/02/01メディア: 単行この商品を含むブログを見る現代神経科学の巨人アントニオ・ダマシオの最新邦訳である。専門分野である神経科学を超えて、生物学、細胞学、文化・社会までを語る重厚なで、正直一回読んだだけでは意図が読み取れなかったところが多々あり、その一回読むのにも一週間ぐらいかかった、けっこうな難物だ。とはいえ、書かれている内容自体はとても興味深く、おもしろい。もしそうでなかったら、とっくに放り投げていたところだろう。 さて、これが何についてのなのかというと、簡潔に書けば感情や情動の世界についての話である。なぜ、いかにして情動が生じるのか。わたしたちはどのようにそれを感じるのか。脳と身体、そして感情や心はどのように結びついているのか。人間という種が生み

    文化的な営みは感情に起源を持つ──『進化の意外な順序ー感情、意識、創造性と文化の起源』 - 基本読書
    ga_kun
    ga_kun 2019/02/21
    ATフィールド
  • いつ、どこで、誰が酒を飲んでいたか──『酔っぱらいの歴史』 - 基本読書

    酔っぱらいの歴史 作者: マーク・フォーサイズ,篠儀直子出版社/メーカー: 青土社発売日: 2018/12/20メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るアルコール歴史や人間に作用する化学とは……みたいなは僕もこれまで何冊か読んでいたが、書はそれらとは少し路線が異なっており、”酔っぱらい”についての歴史書である。酔っぱらいの歴史はもちろん皆さん知っての通り現在進行系のものだが、はたしてその起源はどこにあるのか。人間は、どのようにして酔っ払い続けてきたのだろうか。まあそんなような問いかけを、シュメールのバー、古代エジプト、ギリシャの饗宴、古代中国、イスラム、ヴァイキング、アステカ、オーストラリア、ロシア──などなど、時代的にも地理的にも拡張していったのが書である。 歴史書は、誰それが酒飲みだったという話は好んで語るが、飲酒の詳細は説明してくれない。どこで飲んでいたの

    いつ、どこで、誰が酒を飲んでいたか──『酔っぱらいの歴史』 - 基本読書
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    ga_kun 2019/01/17
    社会脳仮説によると宴会によって社会的つながりが拡大するとか何とか
  • 新たな材料こそが、時代の扉を開く──『世界史を変えた新素材』 - 基本読書

    世界史を変えた新素材 (新潮選書) 作者: 佐藤健太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2018/10/26メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る世界の歴史を駆動させてきた力を、化合物的な視点から見直していく『炭素文明論』の著者佐藤健太郎氏の新刊が、『世界を変えた新素材』である。今度は素材、というか材料が世界を動かしてきた事例を概観する一冊になる。『書では、これら数ある材料の中から十二種を選び、歴史との関わりを紹介してゆく。そして、新たな材料こそが時代の扉を開く鍵であることを、読者とともに見てゆきたい。』 「世界を動かした材料ってなんなのよ」と思いながら読み始め、一個一個は「ほんとにそれなの?」と思うようなものもあるのだが(コラーゲンとか)、実際にその章を読んでみると「ああ、これは確かに世界を動かしてますわ」と納得するしかない、というのを繰り返すことになった。

    新たな材料こそが、時代の扉を開く──『世界史を変えた新素材』 - 基本読書
    ga_kun
    ga_kun 2018/11/21
    『世界を変えた6つの革命の物語』の素材版みたいなことか
  • ドーピングはいかに人体に作用するのか──『走る、泳ぐ、ダマす アスリートがハマるドーピングの知られざる科学』 - 基本読書

    走る、泳ぐ、ダマす アスリートがハマるドーピングの知られざる科学 作者: クリス・クーパー,西勝英出版社/メーカー: 金芳堂発売日: 2018/09/07メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るアスリートのドーピング使用が発覚してメダルが剥奪されるのはそう珍しいことではない。僕個人としては最近、そうしたニュースをみても、「アスリートにとっちゃ成績を出さないと死活問題だし、やるやつもいるよな」ぐらいにしか思わなくなっているが実際問題ドーピングはどのように人体に作用しているのだろうか。何をどうしたら走るのが早くなるのだろうか。だいたい、それは当に効果があるのだろうか。 どれぐらいの数の人間がやっていて、どのようにして検査しているのか。ドーピングを使用して身体を強化するのと、生まれつき遺伝子が異常に特定の身体機能を強化していた場合、それはズルなのか。なぜ人はドーピング者をズ

    ドーピングはいかに人体に作用するのか──『走る、泳ぐ、ダマす アスリートがハマるドーピングの知られざる科学』 - 基本読書
    ga_kun
    ga_kun 2018/09/21
    人間が人間を線引きする以上、何をどうしたっって公平なんて有り得ない
  • 人類はこれから何を目指すのか──『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来』 - 基本読書

    ホモ・デウス 上下合版 テクノロジーとサピエンスの未来 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2018/09/06メディア: Kindle版この商品を含むブログを見るホモ・サピエンスが特別な地位を築き上げることができたのは、伝説や神話、架空の物事を真剣に考えることができる、”虚構を扱う力”のおかげなのではないか──という軸で、人類の歴史を語り直し全世界で800万部も売った『サピエンス全史』のユヴァル・ノア・ハラリによる、「人類はこれから先、何に取り組むのか?」を問いかける続編がこの『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来』である。 副題にテクノロジーとサピエンスの未来とある通りに、書の主題は過去を語った『サピエンス全史』のその先にあるわけだが、読む前はなかなかリスキィなテーマだなと思っていた。というのも、過去については前作でもう語り終えてしまった

    人類はこれから何を目指すのか──『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来』 - 基本読書
    ga_kun
    ga_kun 2018/09/08
    人類補完計画
  • なぜオリンピック開催費はいつも見積もりどおりにいかないのか?『オリンピック秘史: 120年の覇権と利権』 - 基本読書

    オリンピック秘史: 120年の覇権と利権 作者: ジュールズボイコフ,中島由華出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/01/24メディア: 単行この商品を含むブログを見る東京オリンピック・パラリンピックの大会運営費用や会場整備費用は、当初見込んでいた3013億を遥かに超えて総予算の計上は現時点ですでに2兆円を超えている。東京都民としては「やっぱりな」と思いつつも、「おいおい、話が違うじゃねえか。なんでそうなるんだ」と呆れるほかないところだが、いったい”オリンピックを運営する”、その裏側ではどのような力学が働いていて、”なぜこうなってしまうのか”。 書は、そもそも現代のオリンピックがスタートしたその瞬間から歴史を辿り直し、その当の経済効果、開催することによるリスク、裏側でどのような陰謀や金が渦巻いているのか──といった政治と利権の構造を明らかにする一冊である。たとえば、特に21

    なぜオリンピック開催費はいつも見積もりどおりにいかないのか?『オリンピック秘史: 120年の覇権と利権』 - 基本読書
    ga_kun
    ga_kun 2018/02/05
    『オリンピック経済幻想論』によるとオリンピックが巨大化した84年ロス大会以降で開催都市が黒字になったのは92年バルセロナのみ。バルセロナは都市開発が先行していた後にオリンピックを誘致した。
  • ファンの行動力学──『ファンダム・レボリューション:SNS時代の新たな熱狂 』 - 基本読書

    ファンダム・レボリューション:SNS時代の新たな熱狂 作者: ゾーイフラード=ブラナー,アーロン M・グレイザー,関美和出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/12/06メディア: 単行この商品を含むブログを見るファンというのは怒らせると怖いものだ。 うまくいっている時は物凄い熱量で作品やグッズを推し、コスプレをし、自分たちで新しい何かをつくりはじめ、その全てが作品のパワーになる。その代わりに自分たちがないがしろにされていると感じたり、怒りの琴線に触れると、その熱量は一気に批判へと向かって炎上する。たとえば、現在絶賛公開中のスター・ウォーズのエピソード8も、ファンの間で凄まじい批判が巻き起こり、『最後のジェダイ』をなかったことにしろと賛同者を募るキャンペーンまで始まってしまっている。 いったいどのような行動がファンの集まり、ファンダムを激怒させるのか。それに対処するにはどのような

    ファンの行動力学──『ファンダム・レボリューション:SNS時代の新たな熱狂 』 - 基本読書
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    ga_kun 2017/12/20
    “ファン管理で一番大切なことは、グループの一体感を保つことだ。ファンをつなぎとめることを優先し、カネ儲けはその次に考えたほうがいい。” すべての運営に言い聞かせたい
  • いかにして洗脳するのか、またそこからの脱却プロセスについて──『家族をテロリストにしないために:イスラム系セクト感化防止センターの証言』 - 基本読書

    家族をテロリストにしないために:イスラム系セクト感化防止センターの証言 作者: ドゥニア・ブザール,児玉しおり出版社/メーカー: 白水社発売日: 2017/09/23メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るヨーロッパではテロがたえない。それも、生粋の過激思想というわけではなく、ヨーロッパで普通に生まれ育った若者、周囲にちゃんと家族がいて、成績もよく、表向きは大きな不安を抱えているわけでもないようにみえる、安全で恵まれた環境で育っている若者たちが、テロリストへと仕立て上げられていく傾向があるようである。 これは日にいるからかもしれないが、普通に考えたらどうしてそんなことになるのか理屈が通らないよなあというシンプルな疑問があったので謎を解消すべく書を手にとってみたのだけれども、これが実に詳細に若者たちがイスラム過激派へと吸い込まれていくその理由と、組織が使う手練手管が明

    いかにして洗脳するのか、またそこからの脱却プロセスについて──『家族をテロリストにしないために:イスラム系セクト感化防止センターの証言』 - 基本読書
    ga_kun
    ga_kun 2017/10/07
    オウム真理教みたいだなって思ったけどテロ組織だから当然か。
  • インターネットの大失敗『インターネットは自由を奪う――〈無料〉という落とし穴』 - 基本読書

    インターネットは自由を奪う――〈無料〉という落とし穴 作者: アンドリューキーン,Andrew Keen,中島由華出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/08/24メディア: 単行この商品を含むブログを見るインターネット、それはなくてはならぬ文明の利器! 職がプログラマーたる僕としてもこれがなくなってしまったら即座にいっぱぐれてしまう大切なものだ。とはいえ、そこには負の側面が存在するのもまた事実。便利な通販サイトの存在によって街の小売店は廃業に追いやられ、人々は日夜TwitterやFacebook、Instagramで自身の評判を高めるためにしのぎを削る。漫画音楽の海賊版は横行し金も払わずに多くの人がコンテンツを楽しむようになってしまった暗黒の世界が広がっている! というわけで書『インターネットは自由を奪う――〈無料〉という落とし穴』(原題「THE INTERNET IS

    インターネットの大失敗『インターネットは自由を奪う――〈無料〉という落とし穴』 - 基本読書
    ga_kun
    ga_kun 2017/08/29
    海賊版対策は、サブスクリプションサービスのように公式で利便性の高いサービスを提供することだろう。
  • 戦争をテクノロジー、物理法則から理解する三冊 - 基本読書

    戦争、それは人類の最も悲惨な自己破壊である。この世界には無限のリソースはなく、人間は感情的に理屈に沿わぬ意味不明な行動を起こすことがあり、人々は時に計画的に、時に勃発的に、他国に対し戦争行動をしかけることになる。 そうしていったん戦争がはじまると(あるいは、始まる前から)、過去から現在までの軍事指導者というものは、敵よりも有利な状況を作れる何かを探し始める。それは誰も考え出していない戦略、戦術かもしれないが、多くの場合軍事指導者は「新しい兵器」を追い求めているものである。新しい兵器──つまり他の誰も持っていない兵器を持っていれば、戦闘状況を有利に進めることができる。当たり前の理屈である。 時代によって戦争行動では、素手であったり剣であったり銃であったり爆弾であったり核兵器であったりと様々な技術を凝らした道具が用いられてきた。そこで稿では、"人間が人間をどのように効率的に破壊しようとしてき

    戦争をテクノロジー、物理法則から理解する三冊 - 基本読書
    ga_kun
    ga_kun 2017/07/07
    『戦争の物理学』を読むと、物理学の進歩は連続的なものではなく停滞→発見→急速な進化の繰り返しということがよく分かる。