[プロ野球] 森繁和×二宮清純<後編>「バッターは飛ばないボールで工夫せよ!」 『参謀』『天才たちのプロ野球』出版記念スペシャル対談 二宮: 森さんはドラフト1位で住友金属から西武に入団しました。ところが、1年目の成績は5勝16敗。まだ当時の西武は所沢移転1年目でチームは弱かった。 森: こんなに負けても投げ続けて本当にいいのかと思いましたよ(苦笑)。それにアマチュア時代のほうが練習もキツかった。駒澤大で太田誠監督にしごかれて、「こんなに厳しいところはさすがにないだろう」と思って社会人に行ったら、もっとキツかったですからね。 二宮: 大学、社会人と比べたら、西武のほうが練習がラクだったと? 森: はい。「今日は走り込みだ」とメニューをこなすのですが、100メートル10本とか、50メートル10本で終了。10時半から練習開始で、12~13時には終わっていましたからね。1年目は西武球場が建設中だ