2013年に発覚した県内のストーカー行為の約7割が被害者に対する怨恨(えんこん)が動機になっていることが28日までに、県警のまとめで分かった。全国平均では好意が約7割を占めており、本県は比率が逆転している。専門家は、好意が怨恨に転化してストーカー行為が悪質化するケースが少なくなく、事態が悪化してから相談する人が多いのでは−と指摘。県警は「不安に思うことがあれば早めに相談してほしい」と呼び掛けている。 警察庁や県警はストーカー行為の動機を、ストーカー規制法に基づいて、加害者や被害者の供述などから「好意の感情」と「怨恨の感情」の大きく二つに分類している。 警察庁の統計によると、13年に全国の警察が確認したストーカー事案は2万1089件。動機は、約7割の1万4341件が好意に分類され、怨恨は5085件で2割余り。加害者が精神疾患を患っているなどの「その他」と「不明」が計1663件だった。