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「残業代を抑えたいのですぐにでも導入したいです」――そんな相談をしてきたのは、とある中小企業の社長です。どうやらこの社長は固定残業制を導入すると残業代が安くなると思っているようです。この社長のように固定残業制を勘違いしている方は少なくありません。 固定残業制に残業代を抑える効果はほとんどありません。しかも、正しく理解した上で運用していなければ、残業代の未払いが発生してしまったり、そもそも固定残業制そのものが認められなかったり、ということにもなりかねません。この記事では、固定残業制を導入するメリットとデメリット、そして導入のポイントを解説します。 固定残業制とは 固定残業制とは一般に、実際の残業の有無にかかわらず、従業員に対してあらかじめ定めた時間分の残業代を毎月支払う制度をいいます。 ただし、あくまでも“残業代”を固定的に支払う制度であり、「実際に何時間残業しても残業時間は○○時間とする」
長時間残業が問題となることが多い昨今ですが、残業が発生してしまう理由には様々な原因があります。よく現場を知らない評論家などが「業務プロセスの改善が必要だ」などと叫んでいるのを見かけることがあります。それはまあそうだし必要なことではあるのですが、いくら業務プロセスを改善したところでそれだけでは残業はなくなりません。 残業が発生する理由に関してエン・ジャパンさんのサイトにこんな調査結果がありました。 「中小企業の残業」実態調査 これによると残業発生の一番の原因となっているものは、「取引先からの要望(納期など)にこたえるため」となっています。 これを見ても業務プロセスの改善だけでは残業はなくならないと理解できるでしょう。いくら自社内で業務プロセスを改善したところで、顧客から無茶な要求をされてそれを受けてしまえば、いくら業務プロセス改善の努力をしてきたとしても全部無に帰してしまいかねないわけですね
アクシアでは2012年の9月で残業をやめました。2012年の10月からはずっと残業ゼロです。もともと残業まみれの超絶ブラック企業でしたので、残業をやっていた頃となくしてからは、全く別の会社に生まれ変わりました。 先日こんなブログを読みました。 「残業しないで定時帰り」を23ヶ月間続けた記録【人生を取り戻す】 私のように経営者として会社の残業をゼロにしたのではなく、従業員の立場としてご自分の残業をなくした方がその経験を書かれた記事で、大変興味深い内容でした。残業のある会社で「残業はやらない」と決意し、それを実行することはとても大変なことだったと思います。 上記は従業員の立場として残業をやめた記録を綴ったブログ記事ですが、このブログ記事に倣って、経営者の立場として会社の残業をゼロにした記録を本日の記事に書いてみたいと思います。 なぜ残業をゼロにしたのか なぜ残業まみれだった会社の残業を突然ゼロ
「ドイツには残業がないのに経済は好調だ。みんな1カ月休暇を取っても問題なく仕事が回るのはさすが」――日本では、こんな通説が語られることがありますが、わたしは首をかしげてしまいます。 残業をしないのなら、場合によっては納期を守らず仕事を放置して帰宅することになります。それが「経済大国ドイツの日常」ということでしょうか? それともドイツには、誰も残業をしなくて済むような神がかり的なマネージメント能力をもった人が各部署にいるのでしょうか? その人が 1カ月いなくても仕事が問題なく回るのなら、なぜ企業はその人を雇っているのでしょうか? ドイツ人は残業する 日本でさかんに取り沙汰されている働き方改革の話をするとき、「ヨーロッパではこれだけ休む」だとか、「ヨーロッパでは誰も残業しない」という話題をよく耳にします。 日本で問題があったら欧米を参考にしよう、というのはよくある流れですが、働き方に関しては「
労働組合が嫌う「高プロ」 安倍晋三内閣が今国会の最重要法案と位置付けてきた「働き方改革関連法案」が成立する見通しとなった。自民・公明両党と日本維新の会など一部野党が協議の結果、法案の修正で合意。5月24日にも衆議院を通過する見通しとなった。 立憲民主党や国民民主党、共産党などは裁決に反対しているが、6月20日の会期末までには参議院でも可決され、成立することになりそうだ。 法案の柱は大きく分けて2つ。 残業時間の上限を原則「月45時間」、繁忙期の例外でも「月100時間未満」とし、それを超えた場合、罰則を科す。長時間労働の是正に向けた規制強化がひとつ。 もうひとつは年収1075万円以上の専門職社員に限って労働時間規制から外せるようにする「高度プロフェッショナル(高プロ)」制度の新設である。 連合など労働組合は前者の規制強化については賛成しているが、高プロの導入には強く抵抗している。これを受けて
令和のラブコメ政治耳鳴全日記 別館 @tarimo99 会社での話。 先月末、めでたく60歳で定年退職となった人で、割と仲がいいのにサシで飲んだ事はないのでと飲みに行きまして、その人のサラリーマン人生について話を聞いてきました。 2018-03-25 21:48:06 令和のラブコメ政治耳鳴全日記 別館 @tarimo99 その人曰く「昔、30年くらい前は、皆残業なんかしてなかった。定時の17時半とか18時には帰れていた。今思えば、とにかく人が多かった。でもそれが当たり前だった」 「残業なんて月に一度か二度くらいで、その時は会社からパンとか弁当が出た。だけど皆、それが当り前だと思っていた」 2018-03-25 21:52:51 令和のラブコメ政治耳鳴全日記 別館 @tarimo99 「ところが20年くらい前から、徐々に残業というか、帰りが遅くなってきた。たぶん、1人1台、パソコンが支給さ
かつて、これほど裁量労働制が話題になったことがあっただろうか(いや、ない)。 それほど、毎日、裁量労働制の話題で持ちきりです。 というのも、上西充子教授が追及している偽データ問題が発端です。 その件に関しては私が何か付け足すことはありませんので、ぜひ、以下の渾身の記事を読んでもらいたいです。 ・なぜ首相は裁量労働制の労働者の方が一般の労働者より労働時間が短い「かのような」データに言及したのか(その3まであります) ・裁量労働制の方が労働時間は短いかのような安倍首相の答弁は何が問題なのか(予算委員会に向けた論点整理) ・データ比較問題からみた政策決定プロセスのゆがみ:裁量労働制の拡大は撤回を(公述人意見陳述) そもそも裁量労働制って? とはいえ、裁量労働制ってどんななの?という人もいると思いますので、簡単に説明します。 裁量労働制は、現行法にもあります。 現行法では、労働基準法38条の3以下
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