気象庁は10日、夏から秋にかけてラニーニャ現象が発生する可能性が高まったとして、日本への影響に注意を呼びかけました。 ラニーニャ現象が発生すると、日本では太平洋高気圧の北への張り出しが強まり、夏は猛暑になりやすいことが知られています。 また、台風にも影響します。発生する位置が平常時よりも北西にずれて、日本に近い海域で発生する傾向があります。 エルニーニョからラニーニャへ 4月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差はプラス0.8度と先月よりも大幅に下がり、一年ぶりに1.0度を下回りました。エルニーニョ現象は5月で終息する見込みです。 海面水温の平年偏差図(上図は2024年1月、下図は2024年4月)、気象庁エルニーニョ監視速報より、筆者加工 今後、冷水の東進や貿易風の強まりにより、海面水温はさらに低下するでしょう。7月以降は徐々にラニーニャ現象に移行し、夏から秋にかけてはラニーニャ現