プロポーザル方式とは、建築設計の委託先を選ぶ際によく取られる方法の一つで、ある事業の受注をめぐって最も安い価格を提示した業者が選ばれる入札制とは異なり、価格、デザイン、組織体制、事業計画の実現性などが総合的に判断される。応募資格に特に制限は設けられていないが、応募段階で、約600人分のユニフォームを生産するための人員配置の説明や縫製工場の確保が求められるため、量産体制が整っている企業でないとなかなか参入が難しい。 東京コレクション2に参加しているあるデザイナーは言う。 「いつも縫製を頼んでる会社(工場)にまだ決まるかどうか分からない仕事の縫製を頼むってことはちょっとできないですよね。そのために前々からスケジュールを空けておいてもらって、『やっぱりダメでした』ということになった時の穴埋めができないですから。コレクションブランドはだいたいどこもそうだと思いますよ」 ところで、JOCが公募に際し