ブックマーク / kihiminhamame.hatenablog.com (679)

  • ぶんぶく茶釜① ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    「定番の昔話が江戸時代にはどう書かれていたか?」シリーズヾ(๑╹◡╹)ノ" 今回は「ぶんぶく茶釜」です。 「ぶんぶく茶釜」のお話は色々なバリエーションがありますが、江戸時代の絵では、現在普及している「ぶんぶく茶釜」のお話[茶釜に化けたタヌキが見世物をして大活躍的な内容]とはちょっと違うようです。 ※茂林寺系の「ぶんぶく茶釜」については、前にちょっと書いてます。 kihiminhamame.hatenablog.com ここでは、享保頃[一七二五年前後か]に書かれたと思われる「ぶんぶく茶釜」の赤[絵の一種、表紙が赤っぽい色なので赤と呼ばれた]を読んでみましょう。 ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 ぶんぶくちやがま - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 ▲中昔《なかむかし》の事かとや、東山殿の御茶坊主、ぶんぶく、ぶんざい、ふ

    ぶんぶく茶釜① ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    harienikki
    harienikki 2022/06/08
    頭に草を載せた狐がユーモラス。どう化かしてくれるのか楽しみです。(^O^)
  • 雪女② ~『宗祇諸国物語』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『宗祇諸国物語』(西村市郎右衛門作か、貞享二[一六八五]刊)巻五-五 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日古典籍総合データベース 【原文】 或る暁《あかつき》、便事《べんじ》の為《ため》、枕に近き遣戸《やりど》押《お》し開け、東の方を見出《みい》でたれバ、一反計り向かふの竹藪《たけやぶ》の北の端《はし》に、怪《あや》しの女一人立てり。 背《せい》の高さ壱丈もや有らん。 顔より肌《はだへ》透き通る計り白きに、白き単衣《ひとへ》の物を着《き》たり。 其の絹、未《いま》だ此の国に見慣れず、細かに艶やか也。 糸筋《いとすじ》赫奕《かくやく》と辺りを照《て》らし、身を明《あき》らかに見す。 容貌《ようばう》の端厳《たんごん》なる様《さま》、王母《わうぼ》が桃林《とうりん》にま見え、かぐや姫の竹に遊びけん、斯《か》くや有らん。 面色《めんしよく》によつて年の程を窺《うかゞ》はば、二十歳

    雪女② ~『宗祇諸国物語』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    harienikki
    harienikki 2022/06/05
    あ…本物のYouTubeのかぐや姫だわ。(^◇^;)妖怪ストーリー的には物足りないけど、なかなか幻想文学の趣すら感じられますわ。このように美しい雪女なら、私も会ってみたい物です。((o(^∇^)o))
  • 雪女① ~『宗祇諸国物語』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    「定番の昔話が江戸時代にはどう書かれていたか?」シリーズヾ(๑╹◡╹)ノ" 今回は「雪女」です。 でも、現在普及している雪女の話は明治時代の小泉八雲の「雪女」が元になっています。 小泉八雲 田部隆次訳 雪女 YUKI-ONNA 江戸時代はどうだったかというと、雪女と言うキャラクター自体はよく見られるのですが、 『古今百物語評判』 ※富山大学附属図書館ヘルン文庫所蔵 (CC BY) 新日古典籍総合データベース 『百怪図巻』 ※Wikipediaより 『画図百鬼夜行』 百鬼夜行 3巻拾遺3巻. [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション 『百種怪談妖物双六』 国立国会図書館デジタルコレクション - 百種怪談妖物双六 『お化けカルタ』 ※Wikipediaより お話としてはほとんど残されていません。 そのほとんど残されていない雪女のお話から、今回は『宗祇諸国物語《そうぎしょこくものがたり》

    雪女① ~『宗祇諸国物語』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    harienikki
    harienikki 2022/05/31
    次回、雪女の出現が楽しみです。しかし2年も居るって、主人公の宗祇はこの雪深い地が好きなんじゃないかと思います。(^O^)
  • 「こぶとり」 ~『醒睡笑』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    「定番の昔話が江戸時代にはどう書かれていたか?」シリーズヾ(๑╹◡╹)ノ" 今回は「こぶとりじいさん」です。 「こぶとりじいさん」のお話は元々は『宇治拾遺物語』[鎌倉時代成立]などに収録されていた作品です。 『宇治拾遺物語』自体は江戸時代にも出版されて広く読まれてはいたみたいなんですが、「こぶとりじいさん」のお話はそれほど人気があったわけではないようで、『醒睡笑《せいすいしょう》』の中にアレンジされた話があるぐらいです。(狂言に『宝瘤《たからこぶ》』という作品があるみたいなのですが、今回は未調査です) せっかくなんで、『醒睡笑』の「こぶとり」話でも読んでみましょう。 『醒睡笑』[安楽庵策伝作、寛永五[一六二八]年成立か、笑話集]巻一 近代日文学大系. 第22巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 〇鬼に瘤《こぶ》を取られたと言ふ事なんぞ。 目の上に大いなる瘤を持ちたる禅門あ

    「こぶとり」 ~『醒睡笑』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    harienikki
    harienikki 2022/05/20
    ほっぺたのコブより目の上のコブの方が深刻な感じがしますわ。それにしても、コブを二つにされた人は本当に悲劇ですわね。(^O^)
  • 「ウサギとカメ」 ~『通俗伊蘇普物語』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    みなさま、コメントありがとうございましたヾ(๑╹◡╹)ノ" 「定番の昔話が江戸時代にはどう書かれていたか?」シリーズヾ(๑╹◡╹)ノ" 今回は、「ウサギとカメ」です。 「ウサギとカメ」は日昔話のような扱いを受けていますが、『イソップ物語』のお話なんですよね。 とはいえ、『イソップ物語』は、安土桃山時代にはすでに日に伝わり、翻訳されて出版されています(天草版『伊曽保物語《いそほものがたり》』)。 江戸時代に入っても『イソップ物語』の翻訳が出版されますが(仮名草子版『伊曽保物語』)、実は、天草版・仮名草子版、どちらの『伊曽保物語』にも「ウサギとカメ」のお話は収録されていないんですヾ(๑╹◡╹)ノ" つまり、江戸時代の人は「ウサギとカメ」のお話を知らなかったことになります。 というわけで、「定番の昔話が江戸時代にはどう書かれていたか?」シリーズの範囲外なのですが、せっかくなんで、明治時代にな

    「ウサギとカメ」 ~『通俗伊蘇普物語』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    harienikki
    harienikki 2022/05/18
    イソップ物語の伝来はそんなに昔だったのですね。しらまかったです。しかも、全く同じ話で日本流のアレンジとかはなかったのですね。それにしても三つ目亀さんがちょっと怖いですわ。(^○^)
  • 定番の昔話が江戸時代にはどう書かれていたか? 【まとめリンク】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    「定番の昔話が江戸時代にはどう書かれていたか?」シリーズヾ(๑╹◡╹)ノ" これまでに以下の作品を取り上げましたヾ(๑╹◡╹)ノ" 更新が停滞中なので、まだお読みでない方は、今のうちにwぜひご覧くださいませヾ(๑╹◡╹)ノ" 桃太郎 kihiminhamame.hatenablog.com 浦島太郎 kihiminhamame.hatenablog.com 金太郎 kihiminhamame.hatenablog.com 三年寝太郎 kihiminhamame.hatenablog.com 猿蟹合戦 kihiminhamame.hatenablog.com カチカチ山 kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com 舌切り雀 kihiminhamame.hatenablog.com このシリーズを再開しようかなと思ったので

    定番の昔話が江戸時代にはどう書かれていたか? 【まとめリンク】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    harienikki
    harienikki 2022/05/14
    白雪姫,親指姫、シンデレラ…国が違うか…。かぐや姫とか?あと,一寸法師?(^O^)
  • 相撲取組双六 【まとめ読み】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    書くネタが全くないので、過去で取り上げた作品のまとめ読みでもやってみようかなとヾ(๑╹◡╹)ノ" 今回は5月場所も始まったことですし、『相撲取組双六』をヾ(๑╹◡╹)ノ" 相撲取組双六 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を、適宜改変して使用しています。 「ふり出し ー 触太鼓(ふれだいこ)」 「和泉屋市兵衛板」 この双六はサイコロの目の数進むのではなく、出た目のマスに移動するという形式です。 1が出たら「たいこやぐら」のマス、2が出たら「くじきたをし」のマスに移動します。 「触太鼓(ふれだいこ)」は初日の前日に、呼び出しさんが、太鼓を打ち、場所が始まることを触れて、町を巡る行事です。 今でも行われていますが、今はもうちょっと小さな太鼓ですね。 www.youtube.com 「河津がけ」 河津掛けは大相撲の決まり手の一つです。 相手

    相撲取組双六 【まとめ読み】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    harienikki
    harienikki 2022/05/10
    霧島も千代の富士もカッコイイですね。。私は貴ノ浪は好きでした。早すぎて悲しいです。お相撲のシリーズはキィおうみ深かったです。(^。^)
  • 楠多門丸正行 ~『和漢百物語』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    前回と前々回の続きです、まだの方は先にご覧くださいヾ(๑╹◡╹)ノ" kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com 今回は、月岡芳年の浮世絵、『和漢百物語』(慶応元[1865]年刊)の中の一枚、「楠多門丸正行《くすのきたもんまるまさつら》」を紹介します。 和漢百物語 楠多門丸正行 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 橘正成《たちばなのまさしげ》が男《なん》、南朝無二《なんちやうむに》の良将《りやうしやう》たり正行《まさつら》、未だ幼《いちけな》き頃《ころ》、有《あ》る夜《よ》、庭上《ていじやう》に下《お》り立《た》ちつ、木馬《もくば》を試《こゝろ》ミ居《ゐ》給ひしに、嗚呼《あら》、怪しむべし、忽然《こつぜん》と一個《いつ

    楠多門丸正行 ~『和漢百物語』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    harienikki
    harienikki 2022/04/25
    「かねだま」なんですね❣️私はしっかり引っかかりましたわ。(^O^)最初冒頭の浮世絵を見て「うめぇ❗️」って思ったのですが、月岡芳年さんなら、そりゃ上手いですね。(^◇^;)
  • 「袋貉(ふくろむじな)」~鳥山石燕作『百器徒然袋』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    では、鳥山石燕作『百器徒然袋』(文化2[[1805]年刊)の「袋貉《ふくろむじな》」の項を読んでみたいと思います。 前回をご覧になってない方は、先に前回の記事からご覧くださいませヾ(๑╹◡╹)ノ" kihiminhamame.hatenablog.com 百鬼徒然袋 3巻. [2] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 「袋貉《ふくろむじな》」 穴の貉の直《あたひ》をするとハ、覚束《おぼつか》なきことの喩《たと》へに言へり。 袋の中《うち》の貉も同じ事ながら、鹿を追ふ猟師の為にハ、真《まこと》に袋の物を探るが如くならん、と夢の中《うち》に思ひぬ。 【現代語訳】 「袋貉《ふくろむじな》」 「穴の貉《むじな》の直《あたい》をする」という言葉は、「あてにならないこと」のたとえに使います。 「袋の中

    「袋貉(ふくろむじな)」~鳥山石燕作『百器徒然袋』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    harienikki
    harienikki 2022/04/24
    百鬼夜行絵巻の袋の狢さんは妙に可愛いですね。(^。^)
  • 「ザ!鉄腕!DASH!!」で使われていた妖怪画像 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    先日の「ザ!鉄腕!DASH!!」は、妖怪・魔魅《まみ》(笑)ことアナグマの特集でしたが、 www.ntv.co.jp どうしても番組内で挿入されていた江戸時代の資料が気になりましてw まず、化け狐の画像として使われていたのは、『絵百物語』の「白蔵主」ですね。 ※wikipediaの画像を表示しています。 化け狸は、『新形三十六怪撰』の「茂林寺の文福茶釜」。 新形三十六怪撰 茂林寺の文福茶釜 - 国立国会図書館デジタルコレクション 以前、ちょっとだけこのブログでも取り上げています。 kihiminhamame.hatenablog.com マミは『狂歌百物語』の「猯《まみ》」と、 ※wikipediaの画像を表示しています。 『百鬼徒然袋』の「袋貉《ふくろむじな》」ですね。 百鬼徒然袋 3巻. [2] - 国立国会図書館デジタルコレクション 番組内では「マミ(「ムジナ」とも言う)」イコール

    「ザ!鉄腕!DASH!!」で使われていた妖怪画像 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    harienikki
    harienikki 2022/04/21
    次回からも楽しみです。北見花芽先生と三つ目さんが同じ穴の狢…なんですかぁ〜(^◇^;)
  • 輪っかに顔が付いた妖怪 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    やあ、みんな久しぶり、輪っかに顔が付いた妖怪、輪香菜だよヾ(๑╹◡╹)ノ" 三つ目と一つ目に負けじと、僕も輪っかに顔が付いた妖怪の話を紹介するよヾ(๑╹◡╹)ノ" 新日古典籍総合データベース 『諸国百物語』[延宝五(一六七七)年刊] ※この記事では国文学研究資料館所蔵資料の画像を適宜改変して使用しています。(CC BY-SA) 【原文】 九 京東洞院《きやうひがしのとうゐん》片輪車《かたわぐるま》の事 京東洞院通《きやうひがしのとうゐんとをり》に、昔、片輪車《かたわぐるま》と云ふ化け物《もの》有りけるが、夜《よ》な/\下《しも》より上《かミ》へ上《のぼ》ると云ふ。 日暮れになれバ、皆人恐れて、往来《わうらい》する事《こと》無し。 ある人の女房《によバう》、是《これ》を見たく思ひて、ある夜《よ》、格子《かうし》の内より覗《うかゞ》ひ居けれバ、案の如く、夜半《やハん》過ぎの頃、下《しも》より

    輪っかに顔が付いた妖怪 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    harienikki
    harienikki 2022/04/12
    本当ですね。なるほど本文には車輪に顔があるとは書いてないですね。本文もですが動画もなかなか怖いですわ。「輪っか」らないです(^.^)
  • 一つ目の御隠居 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    前回は三つ目だったから、今回は負けずに一つ目だよ!ヾ(๑╹◡╹)ノ" 年中行状記 : 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 『化物年中行状記』(十返舎一九作画、寛政八[1796]年刊、黄表紙) ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 【原文】 古《いにしへ》、千年 年古《としふ》る狐が、乱菊《らんぎく》の下《もと》に遊ぶと言ふ故事《こじ》[白居易『凶宅詩』によるか]にて、九月にハ、菊を愛し、命の長きを喜ぶ事、人間界に変わる事無し。 「皿屋敷の菊がとんだ評判で御座ります」 「今年は、各別、儂《わし》が世話をしたので、菊が見事に咲いた。和尚に見せたひ」 【現代語訳】 昔、千年生きたキツネが、菊が咲き乱れる所で遊んだという故事によって、九月には菊を愛し、命が長い事を喜ぶ行事[重陽の節句]が人間界にはありますが、同じように化け物の世界でも変わら

    一つ目の御隠居 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    harienikki
    harienikki 2022/04/10
    細かく見ると面白い絵ですね。おっさん頭の鷺草なんて凄まじい発想ですわ。「菊」と「和尚」で「男色」を示唆するのですか。(^O^)ちょっと物知りになった気がします❣️((o(^∇^)o))
  • 三つ目横綱 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    みなさまお待ちかね!ヾ(๑╹◡╹)ノ" 今回から三つ目特集だよ!ヾ(๑╹◡╹)ノ" 年中行状記 : 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 『化物年中行状記』(十返舎一九作画、寛政八[1796]年刊、黄表紙) ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 【原文】 十月ハ恵比須講相撲《ゑびすかうすもう》とて、勧進大相撲《くわんじんおほすまふ》、晴天十夜の間、日暮れ早々《そう/\》より始まる。 見物 「あの関取ハ一度も化けた事[「負けた事」と掛けた]が無《ね》へ、強い物だ、イヨ」 同 「これ見越殿《みこしどの》、頭《あたま》が高ひ。又、この天狗も羽を窄《すぼ》めていさつせへ」 同 「杵山《きねやま》とハ杵《きね》の化けたのか、強ひ奴の。そして、飛騨川《ひだがは》ハ名を替へたそうだ」 同 「これ、蜜柑《ミかん》の皮を投げまひぞ。忌々《いま/\》しい

    三つ目横綱 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    harienikki
    harienikki 2022/04/08
    不思議と見つめ横綱の顔を見ても違和感を感じませんでした。何故かしら?三つ目さんを見慣れすぎたのかも知れませんわ。(°▽°)
  • ➉『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」~『桜姫東文章』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    何故、今回、『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」を取り上げることにしたのか。 こちらの、楓屋さんからのコメントがきっかけでした。 徳川宗春の肖像? - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~ 三つ目が傾いていますね~。ネタ。私も探しているのですがありませんねえ~。どうしましょう。ところで、桜姫のお話とかは無理ですか。長いですか。 2022/02/26 19:34 b.hatena.ne.jp ふむふむ、桜姫ねえ。 桜姫といえば、とりあえず、歌舞伎の『桜姫東文章《さくらひめあずまぶんしょう》』[四代目鶴屋南北ほか作、文化十四(一八一七)年初演]が思い浮かんだので、長いので取りあげるつもりはなかったのですが、最初の方をちょっと見て見る事に。 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 大南北全集. 第8卷 - 国立国会図書

    ➉『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」~『桜姫東文章』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    harienikki
    harienikki 2022/03/29
    昨年「桜姫東文章」を歌舞伎で見たので、私は今回拝読しながら手が開いたら…生まれ変わり…の展開かと思いました。桜姫の方が後の作品だったのですね。(^O^)勉強になりますした❣️((o(^∇^)o))
  • ⑨『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    前回の記事のみなさんからのコメントを拝見しまして、さすがこのブログの読者のみなさん、みなさんの洞察力にいたく感服いたしましたヾ(๑╹◡╹)ノ" 生々しくなるから書かなかったんですけど、そうです、九蔵が玄斎の弟子になったという事は、二人が男色関係になったことを意味しているのです。 親公認の男色関係って、実はそれほど珍しい事ではなかったんですよ。 読者のみなさん、いつもありがとう、これからもよろしくね、大好きです、愛してるよ、チュっヾ(๑╹◡╹)ノ" 「チュっ」は余分だ、オエ~ヾ(๑╹◡╹)ノ" さて、気を取り直しまして、今回はこのお話の挿絵を紹介します、じゃんヾ(๑╹◡╹)ノ" ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 男色子鑑 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション これは、佐左衛門がお殿様に越後に帰る報告をする場面でしょうか、それとも帰っ

    ⑨『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    harienikki
    harienikki 2022/03/25
    なるほど、やはり親公認なんですね。それにしても。骸骨が何気に可愛いです(°▽°)生前の鹿之助はやはり美少年だったのですね〜。😅
  • ⑧『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    続きでございます、九蔵の左手の中には???ヾ(๑╹◡╹)ノ" 下の方に現代語訳と解説がありますヾ(๑╹◡╹)ノ" ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 男色子鑑 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 「夫婦《ふうふ》の人の歎《なげ》き、親の身にては断」と少人の手を見れば、不思議や、十三年が其の間、終《つい》に開かぬ手を開けば、親立《おやたち》も玄斎《げんさい》も「是ハ/\」と驚き、立ち寄り手の内を見れば、少《ちひ》さき紙《かミ》に一首の哥を書き付けぬ。 「無き人も今ハ仏に成りけらし 名のミ残《のこ》りて苔《こけ》の下露《したつゆ》」[「苔の下[墓の下]」と「下露[草木の露]」を掛けてつなげた] 玄斎、是に気の付きて文字に直《なお》して見れバ、高野山にて切り付けたる、 「無人今成仏《むにんこんじやうぶつ》 名残苔下露《めいざん

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    harienikki
    harienikki 2022/03/22
    やはり生まれ変わりだったのですね。しかし、この場合は弟子にしたら…ちょっと危険じゃないかしら。師匠に襲われたら…。親はそれでもいいのかしら。(^○^)あれこれ考えてしまいましたわ。
  • ⑦『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    行き当たりばったりで書いてるので、見事にペース配分をミスって、今回はちょっと短めになってしまいました、テヘペロヾ(๑╹◡╹)ノ" 下の方に現代語訳と解説がありますヾ(๑╹◡╹)ノ" ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 男色子鑑 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 「さればこそ、是《こ》の九蔵《くぞう》は、近頃、一国の若衆と、牛《うし》使いの三平、あの口汚き男さへ、昨日も今日と褒《ほ》めけるが、されども、何たる業因《ごういん》にや、生まれし時より今日まで、左《ひだり》の手を開かず、色〻 療治《れうぢ》も尽くし、惣堂《そうだう》のお坊《ぼん》に頼ミ、祈祷《きたう》まで致せども、更に印《しるし》も無く、人の褒むるに付けても、此の事の悲しさ」と、 【現代語訳】 「その通り、この九蔵《くぞう》は、近頃は、「国で一番の若衆」と、あの

    ⑦『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    harienikki
    harienikki 2022/03/21
    その手を開くと…ゆかりの品がポロリ…と言う歌舞伎にあるような展開かしら⁉️(^O^)私は右側の写真が「左」だと思います。「左」の方が「エ」の部分がデカく上に跳ね上がってるような気がしますわ。(^。^)
  • ⑥『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    続きです、鹿之助の三回忌を終えると、佐左衛門は高野山を下ります。 下の方に現代語訳と解説がありますヾ(๑╹◡╹)ノ" ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 男色子鑑 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 明け暮れ念仏 怠《をこた》らず、三囬忌《さんくわいき》の吊《とぶら》ひして、夫《そ》れより高野山を立ち出で、何処《いずく》とも無く惑ひ歩《あり》き、遙《はる》かに年隔《としへだ》て、近江の国 信楽《しがらき》と云ふ所、村にても何がしと見えし家に宿借りしが、亭主は六十に近き男、所柄とて、花色小紋の袷《あはせ》、同じ小紋の丸頭巾《まるづきん》、確か袷の切れと札《ふだ》付けぬばかり、口には言はねど可笑《おか》し。 納戸《なんど》の方に息子と見えて、十二三なる少人、机《つくえ》に掛ゝりて手習ひするに、其の手跡《しゅせき》の美しさ、「

    ⑥『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    harienikki
    harienikki 2022/03/19
    え、え、え…。もしや生まれ変わりでしょうか⁉️これは運命なのでしょうか‼️((o(^∇^)o))
  • ⑤『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    続きです、さて、佐左衛門は鹿之助が亡くなったことを知らずにお殿様に挨拶にいきますが? 初めてのみなさま、ちゃんと、下の方に現代語訳と解説がありますのでヾ(๑╹◡╹)ノ" ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 男色子鑑 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 早朝より身拵《みごしら》へ、登城《とうじやう》して、佐右ヱ門 相果《あいは》てし様子、涙ながらに申しあへれば、大守《たいしゆ》は、「其の方留守の内、鹿之助が死去《しきょ》の事、定め無きは浮世 成《なり》」と涙汲《なみだぐ》みての御挨拶《ごあいさつ》、佐左ヱ門飲ミ込まず、夜前も慥《たし》かに逢ひし由、大守も御不審なされ、鹿之介が部屋へ立ち入り、御覧《ごらん》あれば、仏壇《ぶつだん》には燈《ともしび》幽《かす》かに掲《かゝ》げ、新しき位牌《ゐはい》も常香《じやうかう》の煙《けぶ

    ⑤『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    harienikki
    harienikki 2022/03/17
    鹿之助の菩提を弔って仏門に入り、これでお話はおしまいと思うのですが…これから…もしかしたら本格的BLホラー(こんなジャンルあったっけ?)になるのでしょうか?(^。^)
  • ④『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    続きです、さて、鹿之助はどうしていたのでしょうか? 初めてのみなさま、ちゃんと、下の方に現代語訳と解説がありますのでヾ(๑╹◡╹)ノ" ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 男色子鑑 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 されば、鹿之介は明《あ》け暮《く》れ佐左ヱ門別れを悲しび、 「今日《けふ》よ、明日よ」 と待てども、弥生の頃まで帰らぬ人を待ち侘《わ》び、何時《いつ》となく煩《わづら》ひ出《だ》し、次第に氣力も衰《をとろ》へ、陽炎《ひなた》の氷、水の哀れと消《き》えしを、佐左ヱ門は夢にも知らず、美濃路《みのぢ》を過ぎて、近江《あふミ》と聞くも嬉しく、 「頓而《やがて》君に粟田口《あはたぐち》[「君に逢《あ》ふ」「粟田口《あはたぐち》」をかけた]も近《ちか》し」 と、急ぐ心の入相《いりあひ》頃[「心の入る」と「入相《いりあひ

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    harienikki
    harienikki 2022/03/16
    かわいそうな鹿之助。亡くなっても会いたかったのね…(^。^)