この記事では、『サピエンス異変 新たな時代「人新世」の衝撃』(ヴァイバー・クリガン=リード 著 水谷淳、鍛原多惠子 訳 飛鳥新社 2018年)という本について、書評・感想も兼ねながら述べていきたいと思います。 今回ご紹介する『サピエンス異変 新たな時代「人新世」の衝撃』は、「英フィナンシャル・タイムズ紙「2018年ベストブック」選出」、「ガーディアン紙、ネイチャー誌ほか各メディア絶賛の、最新ベストセラー人類史」であり、原題が「Primate Change:How the world we made is remaking us」となっています。 ちなみに『サピエンス異変』という邦題から、大ベストセラーとなったユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』や『ホモ・デウス』を連想させるような刺激的な読書体験を期待してしまうかもしれませんが、本書を通読してみると、旧石器時代から現代にいたるまでの人