上空から電波を届ける“空飛ぶ基地局” ひとたび大災害が発生すると、基地局の故障やケーブルの寸断などにより、エリアによっては携帯電話がつながらなくなるという事態が起こり得る。土砂崩れや道路の寸断によって救助隊も立ち入ることができず、孤立してしまったエリアで携帯電話がつながらないと、被災状況の把握が困難になり、被災者の救出や被災地の復旧に遅れが生じかねない。 KDDIおよびKDDI研究所は、2017年12月、鹿児島県屋久島の屋久島灯台およびその周辺にて、そのような大規模災害を想定した「ドローン基地局」の公開実験を実施した。「ドローン基地局」は上空から電波を届けることで、孤立した被災地における携帯電話サービスの一時的な復旧を目的としたものだ。