ブックマーク / tanemaki.iwanami.co.jp (18)

  • 「普通」から外れて夢を追うということ──『夢と生きる バンドマンの社会学』著者インタビュー

    若者が夢を追いはじめ、追い続け、そして諦める――。ライブハウスを中心にバンド活動で夢を実現しようとするバンドマンへの参与観察を重ねた話題作『夢と生きる バンドマンの社会学』が刊行されました。発売に際して、著者の野村駿さんに長年にわたる研究の裏側、夢を追うバンドマンたちのリアルな姿、社会に強固に存在する「正しい生き方」がもたらす呪縛の問題など、多岐にわたりお話を伺いました。(聞き手:岩波書店編集部) 全くの素人でライブハウスに飛び込む ――ご著書『夢と生きる バンドマンの社会学』は、バンドマンとして夢を追う若者に注目して、長期にわたるフィールドワークを行った労作です。はじめに、バンドに着目したきっかけを教えてください。 学生時代は若者論、特にフリーターやホームレスの研究をしていました。その頃、周囲に夢を追い求めている友人がいまして、しばしば話を聞く機会があったのが直接のきっかけです。ある時ふ

    「普通」から外れて夢を追うということ──『夢と生きる バンドマンの社会学』著者インタビュー
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2024/04/25
    "その際に、夢を追うバンドマンと院生である自分たちとを重ね合わせて、ゼミの雰囲気が悪くなったとか。先生が「研究者に当てはめて考えるのはやめましょう」と言ったそうです。" →地獄のような空気。
  • 玄奘 ――大唐帝国の創成期を彩る求法僧 荒川正晴|〈リレー連載〉人物から見た世界歴史|『岩波講座 世界歴史』(全24巻)完結!

    魏晋南北朝から隋唐時代にわたり、中国から仏教の場インドに向けて旅立った「渡天竺僧(とてんじくそう)」と呼ばれる数多くの僧侶(梁啓超によれば存在が知られるものだけでも一六九名)が出現した。その旅の記録を現在に伝えている僧侶はほんの僅かしかいないが、ここに取り上げる玄奘(げんじょう)(六〇二―六六四)はそうした僧侶の一人である。たとえ玄奘の名を知らなくとも、『西遊記』という名の小説や劇・テレビドラマ・映画などを通じ、三蔵法師としてその存在は世間に知れ渡っている。そのため彼の旅の様子や人物像については、それら創作物によって作られたイメージが強く纏わりついている。ただ彼が残した著作物を見ると、一般に理解されている旅の雰囲気とはかなり異なる側面も認められる。そこで今回は玄奘の旅の実際の姿を紹介してみたい。そこから、東アジアを越えてパミール以西のトルキスタンやアフガニスタン・インドまでも包含する広域

    玄奘 ――大唐帝国の創成期を彩る求法僧 荒川正晴|〈リレー連載〉人物から見た世界歴史|『岩波講座 世界歴史』(全24巻)完結!
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2024/04/17
    "実はこのインドで入手した経典はほとんど帰路において失ってしまった。""翻訳経典の原典を取得するだけであれば、タリム盆地周縁にあるオアシス国家で十分に事足りたわけである。" →インドに行った理由
  • 調査する人生 第2回:齋藤直子 x 岸政彦 生活そのものを聞き取り続けて見えてくること|web岩波たねをまく

    今回お話しするのは、大阪教育大学の齋藤直子さんです(対談当時の所属は大阪市立大学)。被差別部落出身者との恋愛結婚に反対する「結婚差別」について、20年にわたり聞き取り調査を行い分析した著書『結婚差別の社会学』(勁草書房)は大きな反響を呼びました。お二人の対談から、研究の出発点、調査者としての方法論や立ち位置、戸惑いなど、齋藤さんの「調査する人生」を聞きます。 2020年に入って、大学もコロナ対策でzoom授業になりました。この対談は、岸政彦さんが所属する立命館大学の先端研の院生さん向けに、授業用の資料として作成した動画がもとになっています。 社会学との出会い 岸 えー、自分の家でこういうのやるとすごい変な感じ。いろんな方と対談をしたいなと思っていたんですけど、2020年5月現在、密になってはいけない、人に会えないということで、いま唯一会える社会学者、たまたま同居している齋藤直子先生にお越

    調査する人生 第2回:齋藤直子 x 岸政彦 生活そのものを聞き取り続けて見えてくること|web岩波たねをまく
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    haruhiwai18 2024/03/04
    "「この前聞いた人はこういうことおっしゃってましたよ」と、意見交換になってるんです。""問題が定まっていくうちに、当事者の人が「私もそれ知りたい」というところに行き着くところがある。" →ブクマ。
  • 上間陽子 x 岸政彦 調査する人生と支援する人生 | 岸政彦 「調査する人生」

    今回お話しするのは、琉球大学の上間陽子さんです。沖縄の夜の街ではたらく女性たちの苦しみを描いた『裸足で逃げる』(太田出版、2017年)は大きな話題を呼びました。上間さん自身の経験を交え沖縄の現実を語った『海をあげる』(筑摩書房、2020年)はYahoo!ニュース│屋大賞2021 ノンフィクション大賞ほか、数々の賞を受賞。現在は若年女性の出産・子育ての応援シェルター「おにわ」での支援に力を入れている上間陽子さんの「調査する人生」を聞きます。 沖縄の女性たちの調査をはじめる 上間 昨日、おい初めの日だったので。 岸 「おにわ」(上間が代表理事をしている若年ママの出産・子育ての応援シェルター)で? 上間 そうです。おにわで。昨日私は、ずっと大学で仕事だったので、写真だけでしか見てないんだけど、赤ちゃんの百日記念で、地元の写真館で写真を撮ったんです。支援をしている子、家族写真を撮るのは、生ま

    上間陽子 x 岸政彦 調査する人生と支援する人生 | 岸政彦 「調査する人生」
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    haruhiwai18 2024/02/29
    "ラポール(親密な信頼関係)を形成する必要があると思う?""上手い質問ができれば、話は聞けます。ラポールではない。それもまた変なロマン主義""淡々とさばさばと、本質的なことを聞ける人はいます" →ブクマ
  • 近代化論の発想──S・M・リプセット著『政治のなかの人間』

    【連載】前田健太郎「政治学を読み、日を知る」(2) 民主主義と近代化論 民主主義が繁栄するための条件は何か。この問題について論じる際、政治学では経済的な要因を重視する。中でも重要なのは、近代化論という学説である。それによれば、経済発展が進むほど民主主義は安定する。アメリカの社会学者S・M・リプセットの一九六〇年の著作『政治のなかの人間』(内山秀夫訳、東京創元新社、一九六三年)は、この近代化論の出発点であった。 S・M・リプセット 著, 内山秀夫 訳『政治のなかの人間』(東京創元新社) 書の学説史上の意義は、まず何よりも、定量的な手法を用いたことにある。具体的には、世界五〇カ国の民主国家と独裁体制について統計データを収集し、前者の方が経済的な豊かさや産業化の水準が高いことを示したのである。この手法は、政治現象の普遍的な法則性を探求するという観点から、以後の民主化研究で広く用いられることに

    近代化論の発想──S・M・リプセット著『政治のなかの人間』
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    haruhiwai18 2024/02/28
    "日本では民主主義を守るということと、国内・国外における軍事力の行使を抑制するということが、強く結びついている""東アジアの政治体制が帝国主義や戦争といった国際政治の力学によって規定されてき" →ブクマ
  • 佐藤 研 なぜ十字架ではなく「杭殺柱」か[『図書』2024年1月号より]

    なぜ十字架ではなく「杭殺柱」か ──『新約聖書  改訂新版』刊行に寄せて 激暑の中、いわゆる岩波版『新約聖書』の改訂新版が漸(ようや)く校了した。書は、初版が一九九六年に完結発刊され、二〇〇四年には一冊として発売されたものである(責任編集・荒井献/佐藤研)。したがって今回は、四半世紀以上経っての「改訂新版」となる。この翻訳は、各書の訳者が自らの名前を公表し、翻訳の責任は訳者が個人的に負う形でできている(日聖書協会訳などは、訳者名を出さない)。また各訳者は、内容に関して「傍注」を付け、原文とその訳の際の「敷(ふ)衍(えん)」部分を明確にしつつ、できるだけ精確に訳出することを心がけた。その際、訳者間で敢えて訳語の一律的な統一はせず、できるだけ各訳者の独自性を尊重する、という原則のもとに翻訳された。 今回の「改訂新版」(責任編集・佐藤研)では、以前の方針を踏襲・徹底し、かつアップデートする

    佐藤 研 なぜ十字架ではなく「杭殺柱」か[『図書』2024年1月号より]
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    haruhiwai18 2024/02/27
    "ローマ人の中でも、この処刑法を忌み嫌った者は多く、キケロがcruxという言葉すら、「ローマ市民の身体のみならず、ローマ市民の考えからも目からも耳からも消え去るべきだ」と訴えたのは有名な話" →ブクマ。
  • 高階秀爾『カラー版 名画を見る眼』刊行記念対談「眼と頭がつながること」(宮下規久朗、前田恭二) Vol. 3

    高階秀爾『カラー版 名画を見る眼』刊行記念対談「眼と頭がつながること」(宮下規久朗、前田恭二) Vol. 3
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    haruhiwai18 2024/02/27
    "「アルノルフィニ夫妻の肖像」""こ追悼の絵ではないかと考えられる""実際、ルネサンスの夫婦の肖像画は、伴侶との死別後に残された者が依頼することが多かった。""死者のための追悼画だと考えることが優勢" →ブクマ
  • 高階秀爾『カラー版 名画を見る眼』刊行記念対談「眼と頭がつながること」(宮下規久朗、前田恭二) Vol. 2

    高階秀爾『カラー版 名画を見る眼』刊行記念対談「眼と頭がつながること」(宮下規久朗、前田恭二) Vol. 2
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    haruhiwai18 2024/02/27
    "高階先生はゼミ合宿でも日頃のゼミでも寝ていましたよ(笑)""しかし、ずっと寝ておられたはずなのに、発表が終わると、だめなところ、欠けているところをずばずば指摘される。学生はみんな舌を巻き" →ブクマ。
  • 信頼を生み出す市民社会──ロバート・パットナム著『哲学する民主主義』

    【連載】前田健太郎「政治学を読み、日を知る」(9) ソーシャル・キャピタルと統治の質 民主主義体制において、良い政治が行われる条件は何か。前回は経済格差への対応を取り上げたが、今回は統治の質を考える。一九九三年に出版されたロバート・D・パットナムの『哲学する民主主義』(河田潤一訳、NTT出版、二〇〇一年)は、この問題を論じる上で欠かせない。 ロバート・D・パットナムの『哲学する民主主義』(河田潤一訳、NTT出版、二〇〇一年) 書は、市民団体の活動が民主主義を改善するという命題で有名となった。そのメカニズムとして、書は市民社会の人的な絆、すなわちソーシャル・キャピタル(社会関係資)の働きに注目する。市民が互いを信頼し、協力し合うことでソーシャル・キャピタルが蓄積すれば、政治制度のパフォーマンスが向上し、それが経済の発展につながる。このメカニズムの鍵を握る要因である信頼は、地位の上下を

    信頼を生み出す市民社会──ロバート・パットナム著『哲学する民主主義』
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    haruhiwai18 2024/02/27
    "イタリアは、北部が南部を征服する形で成立する。この過程で、南部エリートの支持を調達するために北部からの利益誘導を行う政治慣行が成立""親分=子分関係をはじめ、南部社会の垂直的な人間関係" →ブクマ。
  • イギリス革命の通奏低音を聴く(後編)|岩波書店のWEBマガジン「たねをまく」

    ひとつは、近代イギリス理解につながる道筋を強調していることです。大西先生のの帯は、イギリス近世のリベラリズムと、啓蒙思想家ジョン・ロック(1632-1704)の植民地主義のあいだに連関があることを示しています。対して那須先生のは、近世と近代の宗教的な連続性を強調しています。「セクト」からイギリス近世の宗教を問う二冊が、いずれも近代を遠くの問いとして見据えているのは、当たり前ですけれども、重要な共通点です。 さらに、大西先生は「交易の自由」と「信教の自由」。那須先生は「理性」と「信仰」。ふたつの、べつもののような言葉を組み合わせていますね。

    イギリス革命の通奏低音を聴く(後編)|岩波書店のWEBマガジン「たねをまく」
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    haruhiwai18 2024/02/22
    "ロックの投資先の中には王立アフリカ会社のような奴隷貿易なども含まれており キッフィンも東インド貿易に参加してロックとともにシルク貿易に乗り出す。2人はブリテン帝国の拡大と関わって" →ジョン・ロック
  • 【鼎談】新全集が示す関孝和像(後編) 上野健爾/佐藤賢一/橋本麻里|『関孝和全集』刊行記念

    目次 関孝和、突然の登場の謎 関の追究した一般論とは 建部賢弘と、関の数学の不継承 もしも… 新全集でやり残したこと おススメの予習 裾野を広げたい >>前編はこちら 関孝和、突然の登場の謎 上野 『塵劫記』最後の版で、吉田(よしだ)光由(みつよし)が答えを書かない問題を出したんです。そこから「遺題継承」というのが始まった。それはある種の他流試合みたいな感じなんです。イタリアの場合は直接対決でしたが、遺題継承はを通した、もっと穏やかな対決。 橋 たとえば郵便将棋のような。 上野 そうやってみんな数学を一生懸命勉強するわけだけれども、多分そのときに『算学啓蒙』というが日に入ってきている。おそらく朝鮮経由のもので、もしかすると中国から直接お坊さんが持ってきた可能性もある。それを勉強して天元術を理解できるようになったのが沢口(さわぐち)一之(かずゆき)だとされている。当に独力で理解で

    【鼎談】新全集が示す関孝和像(後編) 上野健爾/佐藤賢一/橋本麻里|『関孝和全集』刊行記念
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    haruhiwai18 2023/09/28
    "のちの本は版木を合わせる合印が入ってるんだけども、『塵劫記』にはそれが入ってなくて""書誌学の専門家に「すごく興味あるんだけど、でも数学の本ですからね」って言われましたからね(笑)。" →ブクマ。
  • 【鼎談】新全集が示す関孝和像(前編) 上野健爾/佐藤賢一/橋本麻里|『関孝和全集』刊行記念

    目次 編者4人の役割 旧全集への疑問 文を確定する作業 読み下しと現代語訳 関の著作は何か 関孝和の数学 国文・国語学の人にも見てほしい 背景事情を探る史料 和算の源流、中国数学 関以前の和算 編者4人の役割 写真左から、上野健爾氏、佐藤賢一氏、橋麻里氏 橋 このたび刊行される『関孝和全集』(上野健爾・小川束・小林龍彦・佐藤賢一編、岩波書店、2023年10月刊)をまとめる過程で、お二人はそれぞれどんな役割を担われたのですか。 上野 私はもともと数学史の専門家ではありません。和算に興味を持ち始めたのは京都大学にいたときで、隔週土曜日に高校生を集めて数学の話をしていたのですが、なにか面白い話題はないかなと和算の資料を読んでいるうちに、だんだん虜になったというのが一つ。もう一つは、日数学会で関孝和賞を作ろうとしたときに、大阪教育図書から出ていた『関孝和全集』(平山諦、下平和夫、広瀬秀雄

    【鼎談】新全集が示す関孝和像(前編) 上野健爾/佐藤賢一/橋本麻里|『関孝和全集』刊行記念
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    haruhiwai18 2023/09/28
    "関の代表的な著作だ」と歴史的に言われていた「三部抄」""少なくとも一つ『解見題之法』は成立年代が確定しない、さらに数学的にも、文章として見てもおかしい""関のものではない可能性が高いと判断" →ブクマ。
  • 農村から近代に至る道──バリントン・ムーア著 『独裁と民主政治の社会的起源』

    【連載】前田健太郎「政治学を読み、日を知る」(3) 政治体制の比較歴史分析 今回は、リプセットの近代化論に対する最大の挑戦を取り上げよう。それが、バリントン・ムーアの一九六六年の著作『独裁と民主政治の社会的起源』(宮崎隆次・森山茂徳・高橋直樹訳、岩波文庫、二〇一九年)である。書は、経済発展が民主主義をもたらすどころか、独裁体制を生み出す場合もあると論じた。 バリントン・ムーア 著, 宮崎隆次・森山茂徳・高橋直樹 訳『独裁と民主政治の社会的起源』(岩波書店) それによれば、近代に至る道は大きく分けて三つある。第一は、民主主義に至る「ブルジョワ革命」の道である。イギリス、フランス、アメリカの三カ国では、ブルジョワジーが権力を握って代議制を打ち立てた。これは一見、近代化論のシナリオに似ているが、政治勢力としての地主の消滅が決定的な条件となる。 第二は、ファシズムに至る「上からの革命」の道であ

    農村から近代に至る道──バリントン・ムーア著 『独裁と民主政治の社会的起源』
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    haruhiwai18 2023/09/19
    "それは西洋社会において農民が強いられた犠牲が植民地に転嫁される過程でもあったのではないか。そこに、戦後の中国大陸や朝鮮半島における独裁体制の起源があったのではないか。" →ブクマ。
  • 吉見俊哉 空爆するメディア論 【『図書』2022年9月号より】| 岩波書店のWEBマガジン「たねをまく」

    〈空爆〉というメディア 八月、『空爆論』というを出す。 こんなタイトルのを書こうと思ったのは、もともと9・11とその後のイラク戦争がきっかけだった。やがて、アメリカのアフガニスタンやイラクへの空爆でドローンが多用されていくなかで、空爆をメディア論の問題として論じなければならないとの思いは強まった。 もう少し遡るなら、第二次大戦末期に東京大空襲や広島・長崎への原爆投下、米空軍によってなされていった日全土への空爆とは何だったのか。日列島を焼け野原にした出来事を、被災した日の側からではなく、米軍の眼差しの問題として問い返すべきなのではないか。そうすることによって、日空爆と朝鮮戦争の空爆、さらにベトナム戦争の空爆が、まったく連続的な過程として見えてくるのではないか――。つまり、この空爆の連続性の基底に、メディア論的な連続性が貫通しているとの認識である。 二〇世紀は戦争の世紀であり、メデ

    吉見俊哉 空爆するメディア論 【『図書』2022年9月号より】| 岩波書店のWEBマガジン「たねをまく」
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    haruhiwai18 2022/10/03
    "ツヴォルキンは一九三〇年代に書いたドローン開発の提案書で、この着想は、当時日本軍が構想していたパイロットが飛行機と共に敵に突入する「自殺部隊」に刺激されて考えたと書いていたのだ。" →予言の的中
  • 榎本空 黒人神学とあなた 【『図書』2022年8月号より】|岩波書店のWEBマガジン「たねをまく」

    黒人となるとは、自分の心、魂、思考、そして身体を、奪われた者たちの生きる場に置く、ということである。--James H. Cone,Black Theology and Black Power 日にあって、どうしたら黒人神学を近くに感じることができるだろうか。そんな問いは、黒人神学の泰斗、ジェイムズ・H・コーンの遺作である『誰にも言わないと言ったけれど』(二〇二〇年、新教出版社)を訳して以来、幾度も問われたことがある。二〇二二年五月一四日、ニューヨーク州バッファローのスーパーで一〇名もの命を奪った銃撃事件を駆り立てた憎悪と人種主義も、Mr. Morale & the Big Steppersでケンドリック・ラマーが頭にかぶった荊冠(けいかん)も――私はこれを、ヒップホップの誠実なフォロワーではないことを恥じらいとともに告白しつつ書くのだが――、どこか遠い日にあって、なぜ黒人神学なのか。

    榎本空 黒人神学とあなた 【『図書』2022年8月号より】|岩波書店のWEBマガジン「たねをまく」
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    haruhiwai18 2022/08/18
    "ほとんど例外なく、教会でも神学校でも大学でも、日本人キリスト者は、キリスト教信仰における解放を強調することに反感を示し、ヨーロッパや米国の支配的な神学を分析することにより興味をもっていた" →ありがち
  • 調査する人生 第1回:打越正行 x 岸政彦 相手の10年を聞くために、自分の10年を投じる|web岩波たねをまく

    今回お話しするのは、和光大学の打越正行さんです。2019年に刊行された『ヤンキーと地元──解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち』(筑摩書房)は、発売より大きな話題を呼び、第6回沖縄書店大賞 沖縄部門大賞を受賞しました。対談を通じて、10年以上をかけて沖縄の若者たちの社会に入っていった打越さんの「調査する人生」を聞きます。 暴走族の中でパシリをはじめる 岸 打越正行さんは社会学の中では伝説的なひとで、最初に会ったのは15年くらい前、当時からすごいフィールドワーカーがいると話題になってたんです。まだ20代ですよね。あの時は沖縄に入る前だった? 打越 そうですね。広島で暴走族の調査をやってた頃です。はい。 岸 その調査は、打越さんが暴走族のたまり場に歩いて近寄っていって、「ぼくを入れてください!」って言って始まった。 打越 人類学的には極めてオーソドックスな、つまり調査する人びとの

    調査する人生 第1回:打越正行 x 岸政彦 相手の10年を聞くために、自分の10年を投じる|web岩波たねをまく
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2022/08/18
    "理解するってね、どこかで情状酌量してしまうんですよ。そういう状況にあったら、こういうことをしたかもしれない、それを分かってもらうために書くんだけど……でも" →ここら辺は相当に重要。
  • いろいろつながる話|三橋順子【『図書』2022年7月号より】|岩波書店のWEBマガジン「たねをまく」

    今から四〇年以上前、あまりお金がない学生だった私は、無料でもらえる出版社の広報誌を読んで知識を得ていた。『図書』は神田神保町にあった岩波書籍の専門店「信山社」に行くともらえるので、ほとんど毎号欠かさず読んでいた。 そんなお世話になった広報誌に執筆できるなんて……、と喜んだものの、担当編集者氏から見として渡された『図書』の最新号を見ると、実に高尚な文章ばかりが並んでいる。私、そんなこと書けない……。 念のため「ほんとうに、私なんかが書いていいのですか?」と確かめると、「『図書』の編集長がぜひ三橋さんに、とのことです」と編集者氏。よし、これで言質は取った。『図書』にあるまじき卑俗なことを書こう。 二〇一四年、バンコクで開催された国際学会に参加した私たち(女性研究者二人、Trans-woman=男性から女性へのトランスジェンダー三人)は、学会のプログラムが終わった夜、イスラム教徒の商人たちの街

    いろいろつながる話|三橋順子【『図書』2022年7月号より】|岩波書店のWEBマガジン「たねをまく」
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2022/07/21
    "イスラム社会において、少なくとも実態的にはⅠ~Ⅲの類型は許容されていたのではないか""逆に言えば、厳しく禁じられていたのは、髭を生やした大人の男性同士の性愛、つまりⅣ類型だけなのでは" →三橋先生。
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    haruhiwai18
    haruhiwai18 2019/12/04
    "公民権運動の核心は差別的なシステムから黒人をひとりひとり解放することではなかった。文化そのものを変えることだったのだ」""無邪気な冷笑家は…世界を守る代わりに 自分を守っている" →ミーイズムとしての冷笑
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