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ブックマーク / yutorispace.hatenablog.com (5)

  • 心でも身体でもない「生活する性別」について - ゆと里スペース

    この記事ではこれから、「生活する性別」という概念を紹介します。この概念を手に入れることで、トランスジェンダーの人たちの生きる状況がよく理解できるようになるからです。反対から言えば、この「生活する性別」という発想を持っていないと、トランスの人たちについて、誤った理解を持ってしまう結果にもなります。 1.「心の性」と「身体の性」 トランスジェンダーの人たちの状況を言うために、これまでずっと「心の性」と「体の性」という概念が使われてきました。「トランス男性は『身体が女性で心が男性』の人です」といった風に。これらの言葉は、社会がトランスジェンダーの存在を理解し、受け入れるために確かに役に立った面もありました。しかし、その目的にとって、明らかに物たりない面があります。詳しくは以下に書きました。 yutorispace.hatenablog.com 上の記事では、「心の性」と「身体の性」をやめるべき理

    心でも身体でもない「生活する性別」について - ゆと里スペース
    hi_kmd
    hi_kmd 2024/04/04
    その性別で暮らす、ということの積みかさねの重み。バトラーの「ジェンダーのパフォーマティビティ」の議論を通して見たときに、生活というのはまさに反復によって再生産される性別そのものと言えそうな気がする。
  • 『トランスジェンダー入門』内容紹介 - ゆと里スペース

    再来週7月14日、新書『トランスジェンダー入門』が発売されます(集英社より)。周司あきらさんとの共著です。周司さんにとっては『トランス男性による トランスジェンダー男性学』(大月書店2021年)、『埋没した世界 トランスジェンダーふたりの往復書簡』(明石書店2023年)につづき3冊目の著作になるはずです。どちらも非常に素晴らしい書籍ですので、『トランスジェンダー入門』に関心のある方は、あわせてお読みください。 『トランスジェンダー入門』表紙 この記事では、『トランスジェンダー入門』のざっとした内容紹介をしたいと思います。まだこのを買うかどうか決めていない、果たして(税込み)1056円払って読む価値があるのかと、悩んでいる方がいたら参考にして下さい。 はじめに書の目次を挙げておきます。 第1章 トランスジェンダーとは? 第2章 性別移行 第3章 差別 第4章 法律 第5章 医療 第6章 

    『トランスジェンダー入門』内容紹介 - ゆと里スペース
    hi_kmd
    hi_kmd 2023/07/03
    誤解や偏見に基づく議論をしてしまう前に、ぜひ、当事者のリアルとこれまでに積み重ねられてきた学問的知見に基づいた本を読んでほしい。「トランスジェンダー入門」は最初に読むにふさわしい内容になると信じる。
  • 出版記念イベントについて - ゆと里スペース

    トランスジェンダー問題』(拙訳)が出版されて約5カ月が経った。その間、同書の刊行記念イベントとして、いくつものイベントに登壇した。多くの書店さんなどが書に興味を持ってくださり、企画が次々と立ち上がったのは、当にありがたいことだった。ただ、そうしてイベントに登壇するなかで、気になることがいくつかあった。以下では、そのなかから書き残しておくべきだと思われることについて書く。 0.はじめに 社会生活上の行動制限が徐々になくなりつつあるとはいえ、コロナ禍で書店に足を運ぶお客さんが激減したことは、出版界全体にとって大きな変化だっただろうと思う。そうしたなかで、これまで対面が中心だった出版記念イベントのオンライン化が急速に後押しされ、また以前までそうしたイベントを行ったことのない主体(書店等)が、Zoomなどを使って新たに参入するといったことも起きた。 わたしは、基的にこの変化を好ましいものだ

    出版記念イベントについて - ゆと里スペース
    hi_kmd
    hi_kmd 2023/02/22
    重要な指摘がいくつもある。この書籍にある情報を必要としている層が、しばしば経済的に困難を抱えている場合があるという点は、書籍の価格やイベントの価格を考える上で重要な視点だと思った。
  • 『トランスジェンダー問題』を翻訳するとき明石書店にお願いしたこと - ゆと里スペース

    記録のために書いておく。わたしはショーン・フェイ著『トランスジェンダー問題』(The Transgender Issue)の訳者だ。今年の9月末に翻訳が刊行された。翻訳権を取得した明石書店から仕事の依頼が来たのは、去年の10月の下旬。イギリスで原著が出たのが去年の9月だから、約1年で翻訳を出すことができた。明石書店には無理をお願いした。 最初に翻訳の依頼が来たとき、わたしは明石書店に2つのお願いをした。1つ目の願いが聞き入れられないなら、絶対に翻訳の仕事を受けないと言った。2つ目の願いは、わたしが明石書店に願うことであると同時に、わたしはその願いを叶えるためにできる限りのことをすると言った。 1つ目の願い。「この(『トランスジェンダー問題』)の後にトランスヘイトを出さないこと」。もちろん、明石書店という歴史ある出版社の今後の出版方針を左右する権原などわたしにはない。そんなことできるはず

    『トランスジェンダー問題』を翻訳するとき明石書店にお願いしたこと - ゆと里スペース
    hi_kmd
    hi_kmd 2022/12/21
    書籍の値段を見ても、たくさん売るのだという意思が感じられる価格だと思う。あの厚さの翻訳書は普通倍の値段がしてもおかしくない。
  • これからはトランスの話を - ゆと里スペース

    この記事は、周司あきらさんによる『トランスジェンダー問題』の書評記事を紹介するためのものです。あきらさんの記事が掲載されているのは「じんぶん堂:powered by 好書好日」、文章のタイトルは「「トランスジェンダー問題」は、シスジェンダー問題である」です。 以下のリンクから読めます。 book.asahi.com ちなみにわたしは『トランスジェンダー問題』の訳者ですが、こうした「書評書評」的な文章は2目になります。1目は三木那由他さんのこちら。 yutorispace.hatenablog.com こうして文章を書いているのは、良い書籍に与えられた良い書評を記録するため、そしてまだ『トランスジェンダー問題』をお読みでない方に、書の”読みかた”の一例を知ってもらうためです。 1.あきらさんの文章 そうは言ったものの、あきらさんの文章は短くきれいにまとまっているので、文章そのものを読

    これからはトランスの話を - ゆと里スペース
    hi_kmd
    hi_kmd 2022/11/16
    高井さんがTwitterをやめた後の最初の記事。未来を自分たちで掴むために言葉を紡ごうという姿勢。
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