韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領の特使として北朝鮮に派遣され、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長と会談した、大統領府のチョン・ウィヨン(鄭義溶)国家安保室長は、北朝鮮側が、朝鮮半島の非核化の意志を明確にし、北朝鮮に対する軍事的な脅威が解消されて北朝鮮の体制の安全が保障されるならば、核を保有する理由はないとする考えを明確にしたと明らかにしました。
福田元総理大臣は東京都内で講演し、自民党が憲法改正の項目に掲げる「自衛隊の明記」について、安全保障関連法が整備され改正の必要はないという認識を示すとともに、自民党は改正しやすいかどうかの観点で議論を進めていると苦言を呈しました。 そのうえで、自民党が改正項目に掲げる「自衛隊の明記」について「憲法を改正したい理由の一つに、他の国が行うようなPKO活動を日本ができない状況はよくないということがあった。ただ安全保障関連法を整備したので、当面はそれでいいのではないか」と述べ、憲法改正の必要はないという認識を示しました。 さらに、自民党内の憲法改正論議について「『改正しなければならない』というのが先に来てしまっている。『中身は通りやすいもので』という感じになってしまっていて、本当にいいのかという気がする」と述べ、苦言を呈しました。
ピョンチャンオリンピック スピードスケートの新種目、女子マススタートで、高木菜那選手が金メダルを獲得しました。高木選手は女子団体パシュートに続き2個目の金メダル獲得です。 高木選手は16人で争う決勝で、中盤までは集団の後方でレースを進めました。 そして残り2周になってから徐々にスピードをあげ、2位に上がって迎えたラスト1周で、前を滑っていたオランダの選手がバランスを崩したすきをついて先頭にたち、そのままフィニッシュして金メダルを獲得しました。 高木選手は、女子団体パシュートの金メダルに続き、2個目のメダル獲得です。また日本の女子選手がオリンピックの1つの大会で2つの金メダルを獲得するのは、夏冬通じて高木選手が初めてです。 高木菜那選手は北海道出身の25歳、中長距離のエース、高木美帆選手の姉です。 ピョンチャンオリンピックでは女子団体パシュートで金メダルを獲得しています。マススタートでは、持
フランスのマクロン大統領は、軍の幹部らを前に演説を行い、15年以上前に廃止された徴兵制度を復活させる考えを示し、相次ぐテロの脅威に備えるためなどとして18歳から21歳の男女に対し、1か月間の兵役という形で導入を目指すと見られます。 この中で、「すべての国民を対象にした徴兵制度に向けて取り組み、実現させる」と述べ、2002年に廃止となった徴兵制度を復活させる考えを示しました。 マクロン大統領は、去年の大統領選挙で、相次ぐテロの脅威に備えるためや国民の団結を強めるためだとして18歳から21歳の男女に対し、軍による訓練を中心とした1か月間の兵役の義務化を公約に掲げていました。 今後、この公約に沿った形で導入を目指すと見られますが、徴兵制度の復活には、その効果を疑問視する声や多額の費用がかかるという批判もあり、実現に向けて曲折も予想されます。
栃木県鹿沼市のスーパーマーケットの駐車場で女性が車にひき逃げされて死亡した事件で、逮捕された87歳の男が事故の直後、車から降りて女性が倒れている現場の様子を見ている姿が近くにいた車のドライブレコーダーに写っていたことが警察への取材でわかりました。警察は事故の前後の詳しい状況を調べています。 これまでの調べで、篠原容疑者は事故の直後、近くにいた女性に呼び止められて車から降りたことがわかっていますが、その後の調べで、吉田さんが倒れている現場の様子を見ている姿が近くにいた車のドライブレコーダーに写っていたことが、警察への取材でわかりました。 目撃者の証言から、このあと現場から立ち去ったということです。 警察は映像を分析するなどして事故の前後の詳しい状況を調べています。 警察によりますと、調べに対し、「店舗に行ったが事故は起こしていない」と容疑を否認しているということです。
韓国では去年、国民食のキムチの輸入が輸出を大きく上回り、貿易赤字が日本円で52億円と過去最大となり、韓国メディアは「キムチ宗主国の恥辱」などと報じ、危機感をあらわにしています。 その結果、貿易赤字は503億ウォン、日本円にして53億円と、前の年より11%増え、統計を取り始めた2000年以降で最大となりました。 貿易赤字が拡大した理由について関税庁は、輸入の99%をしめる安価な中国産のキムチの輸入が増えたことを挙げています。 韓国の調査機関などによりますと、中国産のキムチの単価は、韓国産の6分の1以下で、韓国でも飲食店の多くで中国産のキムチが提供されているということです。 韓国では2006年以降、キムチの輸入が輸出を上回る状態が続いています。キムチの貿易赤字が過去最大となったことについて韓国の通信社、連合ニュースは「キムチ宗主国の恥辱」と報じたほか、韓国営農新聞も政府によるキムチの輸出支援の
14日、松山市の愛媛大学で行われた大学入試センター試験2日目の「数学1」の科目で、監督していた教職員が誤って試験の時間を2分ほど早く終えるミスがあり、大学入試センターは希望する受験生を対象に今月21日に再試験を実施することを決めました。 大学の入試課が調査したところ、この教室では試験を2分ほど遅れて開始したにもかかわらず、予定時刻に終了していた可能性が高いということです。 当時、時間の管理をしていた教職員2人は、机に置かれた電波時計をもとに開始の合図を出したあと、終了時間は手元の腕時計で確認していたということです。 このため、大学入試センターは、この教室で「数学1」を受験した93人のうち希望する受験生を対象に、今月21日に同じ会場で再試験を実施することを決めました。 今回のミスについて愛媛大学の大橋裕一学長は「厳正な実施を求められるセンター試験において、受験者ならびに関係者の皆様に多大なご
大学入試センター試験は14日、2日間の日程を終了しました。今回の試験で大学入試センターは、試験が終了したあとにマークシートの解答を書き直すなどの不正をしたとして4人の受験生の試験結果を無効としました。 大学入試センターによりますとことしの試験では愛媛県の会場で、試験監督が誤って2分ほど早く試験を終わらせるなどのトラブルにより、全国で合わせて141人の受験生が再試験の対象となりました。 一方、ことしは全国4か所の会場で合わせて4人の受験生の不正が明らかになりました。 内訳は、東京と京都の会場で試験の終了後にマークシートの解答を書き直したのが2人、大分県の会場で英語のリスニング試験で試験開始の前に機器を操作するなどしたのが1人、さらに福岡県の会場で数学の試験で使用が認められていない分度器を使ったのが1人でした。 大学入試センターはこれら4人の試験結果をすべて無効としたということです。今回のセン
先週、沖縄県の尖閣諸島沖の接続水域に入った潜水艦を、政府が中国海軍のものと断定し中国側に抗議したことについて、中国外務省の報道官は潜水艦に関する回答は避けつつ「日本には島の問題でもめごとを起こすのをやめるよう求める」と述べて、あくまで日本側の対応に問題があるとの姿勢を示しました。 これについて中国外務省の陸慷報道官は15日の記者会見で、「潜水艦の状況については把握していない」として回答を避けつつ「日本側の『抗議』は受け入れられない」と述べ、島は中国の固有の領土だとする従来の主張を繰り返しました。 そのうえで、陸報道官は「日本には島の問題でもめごとを起こすのをやめるよう求める」と述べて、あくまで日本側の対応に問題があるとの姿勢を示しました。 また、今回の問題をめぐり、中国側が海上自衛隊の艦船に対して中国海軍が監視を行ったと説明しているのに対して、日本側が「中国海軍の潜水艦が接続水域に入ったこ
日銀が個人を対象に暮らし向きなどについて聞いたところ、「ゆとりがなくなってきた」という回答が増え、賃金が伸び悩む中、物価が上昇していることで多くの人が景気回復を実感できない現状がうかがえます。 それによりますと、足もとの景気が1年前と比べて「良くなった」と答えた割合から「悪くなった」と答えた割合を引いた値は、マイナス11.9ポイントとなりました。 「景気が悪くなった」と答えた人のほうが引き続き多くなっていますが、マイナス幅は前回の調査より1.6ポイント縮小し、景気の受け止めは改善しました。 一方、暮らし向きに「ゆとりが出てきた」と答えた割合から「ゆとりがなくなってきた」と答えた割合を引いた値は、マイナス33.7ポイントとなり、前回の調査より1.8ポイント悪化しました。 景気の受け止めが改善したにもかかわらず、暮らし向きが悪化したことについて、日銀は「賃金が伸び悩む中、エネルギー価格の上昇な
中国に進出している外資系の企業が、ホームページなどで、チベット自治区や台湾を「国家」として扱う表示をしていたとして、中国当局から相次いで修正と謝罪を求められ、波紋が広がっています。 中国メディアによりますと、デルタ航空のホームページでは、顧客が意見などを投稿する際に選ぶ「居住国」の選択肢の中に、「中国」とならんで、「チベット自治区」や「台湾」があったということです。 これを受けてデルタ航空は、「重大な誤りで、心からおわびします」とする謝罪文を発表しました。 また、アメリカの大手ホテルチェーン、「マリオット・インターナショナル」も、中国の顧客向けに送った電子メールなどで、チベット自治区や台湾を「国家」として扱う表示をしていたとして、中国当局から修正を命じられ、ホームページを通じて謝罪しました。 このほか、スペインの衣料品チェーン「ZARA」と、アメリカの大手医療機器メーカー「メドトロニック」
男性が乳がんを患った場合、相談できる場が少ないことから、生活や治療の情報を共有する集いが東京・文京区で開かれました。 患者の男性からは「男性であることを理由に乳がんの患者会への参加を断られたことがあった」とか「副作用にどう対応しているか知りたい」といった意見などが出されました。 国内の乳がんの患者のうち男性の割合は1%未満で、生活や治療について相談できる場の確保が課題になっています。 参加した60代の男性患者は「同じ乳がんの男性と初めて話をすることができ、自分も頑張ろうという気持ちになりました」と話していました。 主催したNPO「キャンサーネットジャパン」の大友明子さんは「乳がんの男性患者が安心して相談したり情報共有したりできる集いを定期的に開いていきたい」と話していました。 5年前に乳がんと診断された埼玉県川口市に住む64歳の男性は、自分が乳がんになるとは思ってもいなかったと言います。
大型の霊長類としてはおよそ90年ぶりの新種、タパヌリオランウータンがインドネシアで確認されました。NHKは、メディアがカメラに捉えたことがないとされるこのオランウータンの撮影に成功しました。 ヒトに近い大型の霊長類「類人猿」は、ゴリラやチンパンジーなどこれまで6種類でしたが、今回の発見で7種類となります。しかし、その推定生息数はおよそ800頭。ヒトの進化を探る上でも貴重な存在である新種のオランウータンはすでに、絶滅の危機にひんしています。 (ジャカルタ支局長 川島進之介) タパヌリオランウータンは、インドネシア西部のスマトラ島北部の熱帯雨林に生息しています。スマトラ島の面積は約47万4000平方キロメートル。豊かな熱帯雨林が広がる島としても知られ、スマトラオランウータンというオランウータンも生息しています。 もともとスマトラ島に生息していたタパヌリオランウータン。地元の人たちから「新種では
去年6月、滋賀県栗東市で、知り合いの男からもらった加熱式のたばこを吸った男性が、頭痛やろれつが回らなくなるなど中毒の症状が出て、たばこから本来含まれていない量の水銀が検出されたことが、捜査関係者への取材でわかりました。警察は、男がたばこに水銀を注入したことを認めたことなどから、殺人未遂の疑いで逮捕する方針です。 たばこは、大津市に住む知り合いの30代の男から男性がもらったもので、届け出を受けた警察が残っていたたばこを詳しく調べたところ、本来含まれていない量の水銀が検出されたということです。 このため、男から任意で事情を聴いた結果、男性を殺害するつもりでたばこに水銀を注入したことを認めたということです。警察は、10日朝から男を本格的に取り調べていて、容疑が固まりしだい殺人未遂の疑いで逮捕する方針です。 「加熱式たばこ」は、電池で加熱する専用の器具にたばこを入れて蒸気を吸うもので、煙やにおいが
食品に含まれる乳酸菌が作り出す物質が腸内で免疫細胞を活性化させる仕組みを、マウスを使った実験で初めて解明したとフランスのパスツール研究所などのグループが発表しました。 グループでは、乳製品に含まれる「OLL1073R-1」と呼ばれる乳酸菌が作り出す物質「多糖類」に注目しました。そして、この多糖類をマウスに1週間投与したところ、腸内で免疫反応を担うT細胞の量が、水だけを飲ませたマウスと比べておよそ2倍から4倍に増えていたということです。 乳酸菌が腸内で免疫活動に影響を及ぼすことは知られていましたが、乳酸菌が分泌するどの多糖類が、免疫細胞の受容体と反応し、活性化させているのか明らかになったのはこれが初めてだということです。 腸内の免疫の働きに詳しい理化学研究所統合生命医科学研究センターの大野博司グループディレクターは「人が食べる食品と、腸内の細菌、それに、免疫への影響は世界的に注目され、研究が
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