富山は、路面電車の町だ。 東京から北陸新幹線に乗って、その路線名の通りの北陸の地にやってきて、最初に迎える県都のターミナルは富山駅である。最速達の「かがやき」ならば、長野駅の次が富山駅。そのあとは金沢駅で、今年3月に延伸した区間でも停車駅は福井、敦賀。だから、富山駅は押しも押されもせぬ北陸新幹線の主要ターミナルのひとつといっていい。 しかし、同じ北陸三県の県都、金沢や福井と比べてみると、どうだ。申し訳ないけれど、どことなく地味な印象が拭えない。もっといえば、金沢といったら加賀百万石に兼六園や21世紀美術館、福井ならば恐竜など、訪れたことがない人でもピンとくるものがある。