“学びたくない”日本人 2000億円の投資で「給料が上がる仕組み」は作れるか?:労働市場の今とミライ(1/3 ページ) 政府がリスキリング(学び直し)支援に熱心だ。厚生労働省は2024年度の概算要求でリスキリングなどに2000億円を盛り込んだと発表した。 加藤勝信厚生労働相は9月5日の記者会見でデジタル分野を中心に学び直しや多様な働き方を推進し「賃金の上昇を伴う労働移動を支援する」と述べている。 狙いは「賃金が上がる仕組み作り」 リスキリングの推進は、政府の骨太の方針(経済財政運営と改革の基本方針2023)に盛り込まれた「三位一体の労働市場改革」の戦略の1つだ。三位一体改革とは「リスキリングによる能力向上支援」「企業の実態に応じた職務給の導入」「成長分野への労働移動の円滑化」の3つを推進し、賃金が上昇する仕組みを作っていくことだ。 個人に対して時代が求めるスキルを習得するリスキリングを支援