秘め事が描かれた絵、「春画」。2013年秋から2014年初めまで大英博物館で行われた春画展は3カ月で8万8000人近くの来場者を集め、大英博物館の2013年の年間来場者数は歴代最高となっている。 春画の評価は海外では高い。しかし、日本では研究書はあまり出版されておらず、研究者も少ない。 そんな中で、春画にまつわる新書が出版された。『わらう春画』(朝日新書)。著者は海外の有名な春画収集家、オフェル・シャガン。イスラエル生まれで、すでに日本・イギリスで春画に関する本を出版している。 コレクションは充実していて、大英博物館の春画展にも協力していた。 『わらう春画』は、江戸時代の春画をたくさん紹介しつつ、春画の歴史や性質について説明している。 載せられている春画をぱらぱら見るだけで楽しい。楽しいのだが、この本、春画に対しての誤認が非常に多い。 〈春画とは、社会的メッセージを伝えるために、性的題材を
流行に敏感な1990年代生まれの都市住民「90后」のハートを釘付けにする「万合天宜(ワンハーテンイ)」という動画クリエイター集団がある。万合天宜のスタッフもまた90年代生まれ。若者同士が流行を生み、多くの企業を広告主として巻き込んでいる。 人気上昇中の微電影で知名度を上げる日本人 近年、中国では「微電影」と呼ばれる数分から10分程度のショートムービーが続々と登場している。ショートムービーだからこその畳みかけるように笑うツボを刺激する喜劇系ドラマが人気だが、最近の中国映画によくある中国人の悪習を風刺する映像もしっかり盛り込まれており、特にインターネットを活用する1990年代生まれ「90后」が注目しているようだ。 かくいう筆者も何度か中国人宅に招かれて、スマートテレビなどで微電影を一緒に見た経験がある。笑いのツボが違うので、日本人から見るとそれほど面白くないのだが、中国人からすると、過去に中国
*前篇はこちらから 日本を「中国の映し鏡」ではなく他者としてとらえるべきと気づき始めた一部の中国人のあいだでは、一歩踏み込んで日本研究・日本認識の一新を求める動きもある。 たとえば、もともと知日派の閲覧が多いと言われるポータルサイト『騰訊(テンセント)』のオピニオンコーナー「大家」(「みんな・皆様」の意)に掲載された姜建強氏のエッセイ「君の知っている日本はこのようなものか?」(http://dajia.qq.com/blog/277148103204715) は、日本における司法の独立・学問の独立・表現の自由・権力者の面子にこだわらない現実的な政策立案・不正に対する厳格な社会的制裁・殺到する中国人観光客への「おもてなし」にもぬかりない誠実な職業精神などを列挙する(それは日本に仮託した自国批判とも読める)。そして、日本との暗い歴史も忘れるべきではないが、感情に流されずに日本の歴史と現実を研究
〈疑問〉日本の植民地だった朝鮮で戦争中、慰安婦にするため女性を暴力を使って無理やり連れ出したと著書や集会で証言した男性がいました。朝日新聞は80年代から90年代初めに記事で男性を取り上げましたが、証言は虚偽という指摘があります。 男性は吉田清治氏。著書などでは日雇い労働者らを統制する組織である山口県労務報国会下関支部で動員部長をしていたと語っていた。 朝日新聞は吉田氏について確認できただけで16回、記事にした。初掲載は82年9月2日の大阪本社版朝刊社会面。大阪市内での講演内容として「済州島で200人の若い朝鮮人女性を『狩り出した』」と報じた。執筆した大阪社会部の記者(66)は「講演での話の内容は具体的かつ詳細で全く疑わなかった」と話す。 90年代初め、他の新聞社も集会などで証言する吉田氏を記事で取り上げていた。 92年4月30日、産経新聞は朝刊で、秦郁彦氏による済州島での調査結果を元に証言
公開中の作品 佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし (新字新仮名、作品ID:1545) 幕末維新懐古談 01 私の父祖のはなし(新字新仮名、作品ID:1546) 幕末維新懐古談 02 私の子供の時のはなし(新字新仮名、作品ID:1547) 幕末維新懐古談 03 安床の「安さん」の事(新字新仮名、作品ID:1548) 幕末維新懐古談 04 私の父の訓誡(新字新仮名、作品ID:1549) 幕末維新懐古談 05 その頃の床屋と湯屋のはなし(新字新仮名、作品ID:1550) 幕末維新懐古談 06 高村東雲の生い立ち(新字新仮名、作品ID:1551) 幕末維新懐古談 07 彫刻修業のはなし(新字新仮名、作品ID:1552) 幕末維新懐古談 08「木寄せ」その他のはなし(新字新仮名、作品ID:1553) 幕末維新懐古談 09 甲子年の大黒のはなし(新字新仮名、作品ID:1554) 幕末維新懐古談 10 仏
● 『マンガ嫌韓流』(以下、『嫌韓流』)については、作品そのものもさることながら、作品をめぐる現象自体が興味深いと言えます。それは、大きく言って今のニッポンの情報環境が「戦後」六十年、新たな形を求めて変貌し続けている現状をあぶり出す格好の事象となっています。日韓関係における政治・外交的なマターとしてのみ『嫌韓流』をとらえるのでなく、「戦後」の終焉と新たなステージへと移行しつつある中でのニッポン社会のありようを計測しようとする観測点として、これらの現象はとらえられるべきでしょう。 ここ数年、いわゆるマスコミに対する国民の不信感は、戦後六十年を通じてこれまでにないほどまでに高まっています。メディアは嘘をつく、というのが、もうかなりの程度、国民的常識になっている。それはこれまであった大衆的メディア批判の気分のように、ワイドショーやバラエティがくだらない、電波のムダ遣いだ、週刊誌の下世話なスキャン
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