主将として初めて日本シリーズに出場し、チームを2年ぶりの日本一に導いた内川聖一外野手(35)が本紙に手記を寄せた。頂上決戦の相手はDeNA。前身の横浜にプロ入りから10年在籍していた内川は「古巣対決」と注目されたが、周囲の声に惑わされることなく最後まで戦い抜いた。2年前は直前で故障離脱して立てなかった舞台。自身3度目の日本一を達成した今の胸の内をつづった。 【写真】松田にビールを掛けられる内川 また一つ、試練を乗り越えたと思う。2年ぶりの日本一。やっと、少しは恩返しできたかな。左手親指を骨折して7月末から2カ月離脱した。リーグ優勝の瞬間はグラウンドにいられなかったが、またCS、日本シリーズで戦える舞台を用意してくれたチームメートには本当に感謝している。 主将になった2015年は、日本シリーズ直前にあばら骨を折って出場できなかった。今回は何とか無事にシリーズを迎えたいと、気を使っていた。そん