「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産への登録決定について、韓国政府は、朝鮮半島の人々などが意思に反して連れて来られ、働かされたと日本側が言及したことを評価し、これを機に日本との関係改善の機運がさらに高まることを期待しています。 これについて、韓国のユン・ビョンセ(尹炳世)外相は5日夜、ソウルで声明を読み上げ、「われわれの正当な憂慮が忠実に反映された形で決定されたことを喜ばしく思う」と述べて、歓迎しました。また、韓国側は、委員会の場で日本の発言を引用する形で「働かされた」と述べたものの、日本が難色を示した「強制徴用」という表現は使わず、日本側に配慮を示したものとみられます。 韓国政府は、世界遺産への登録にあたって日本と妥協点を見いだしたことで、先月の日韓外相会談や国交正常化50年の記念行事で生まれた関係改善の機運がさらに高まることを期待しています。