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medicalと読み物に関するihokのブックマーク (2)

  • 或る病院の一生

    救急を取る病院がまだまだ少なかった頃。 地域の基幹病院は県立病院。救急車で30分。救急対応も今ひとつ。 地域に「住民のための」新しい病院への欲求が高まった頃、200床程度の規模でその病院は開院した。 何もない開院したての病院。外来の棚の中は空っぽ。買ったばかりの備品は全てダンボールの中。事務も看護もみんな初対面。場所によっては、誰かが梱包をあけて棚に備品を並べてくれていたりするけれど、どれもビニールがかかったまま。洗面台の水は妙にシンナー臭い。 新しい病院を立ち上げる仕事は楽しい。医師の派遣元にも十分な人手はいないので、みんな交代で出張。 新しい病院。新しい町。医局の引継ぎノートには、新しく作った約束処方、備品のありか、地元に詳しい事務の名前や電場番号、近所のコンビニの場所などが記載されていく。遊びに行くにもどこにいっていいのか分からないから、医局の冷蔵庫には魚肉ソーセージと酒の瓶。毎晩野

    或る病院の一生
  • 私が好きな自意識/苦手な自意識 - シロクマの屑籠

    人間の自意識には美味いやつと美味くないやつがある。 きちんと言い直すと、【私にとって】好みの自意識と好みじゃない自意識がある。 美味い自意識には陶然とする。他人が何かに執心し一生懸命に取り組んでいる瞬間や、twitterアカウントの隙間から普段は感じない拍動を感じる時には、北極の空にオーロラがかかる。「秘すれば花」という言葉もあるけれども、自意識のチラリズムはおおむね甘美だ。味覚修正に+50%ぐらいのボーナスがつく。 私が美味しいと感じる自意識と、あまり魅力を感じない自意識は何なのか、てきとうに整理してみる。尤も、この試みは私の意識下で行われるものだから、きっとどこか不正確か、過剰に正直すぎるはずだ――まあ、人間の営みは万事不正確だから、あまり気にしないことにする。 ・うら若い自意識 私の場合、自意識を鑑賞するなら若いものに限る。裏表のない中二病、全力投球な優越感ゲーム、蛸壺に頭を突っ込ん

    私が好きな自意識/苦手な自意識 - シロクマの屑籠
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