メディアの“演出”から離れたサッカーを伝え続ける『エルフ・フロインデ』編集長の主張 スポーツの商業化・エンターテインメント化とそれに対する批判や嫌悪感、あるいは一種の諦観が広がる現代にあって、サッカーのショービジネス化を一貫して批判し続けるドイツのサッカーカルチャーマガジン『エルフ・フロインデ』。 「サッカー文化のための雑誌」を標榜する彼らはしかし、ひと際熱いことで知られ“ファンの理想的なあり方”としてスポーツ界の見本と評されることも少なくないドイツのファン文化を、ただただ称賛するばかりではない。 それどころか、ドイツのウルトラスに「本当にイライラさせられる」と口にする編集長のフィリップ・ケスターは、「(ドイツのウルトラスの大部分は)『文化』というものを根本的に誤解している」とさえ語る。 ドイツ国内はもちろん、国外からも一目置かれるサッカーメディアの成り立ち、そして「サッカーの持っている熱