『SSSS.GRIDMAN』の監督・雨宮哲に、自身のルーツとなったアニメ作品を聞くインタビュー連載。その最終回はいよいよ真打ち(!?)、1997年夏に公開された『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』。当時の劇場で受けた衝撃、そして自身の演出に与えた影響まで、たっぷりと話を聞いた。 ――薄々わかっている読者の方も多いと思いますが、3本目は『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』です(笑)。 雨宮 もう全然、クリエイターの話じゃなくなっていますけど(笑)。 ――たしかに「『エヴァ』オタの当時の盛り上がりを聞く」みたいになっています(笑)。ともかく『シト新生』から4カ月ほど間が空いて公開になったわけですけど……。それこそ冒頭は「REBIRTH編」なので、『シト新生』のときに一度見ているわけですよね。 雨宮 だから最初の20何分かは前よりも冷静に見ていたんです