「コタロウ、よく生きてた!」。 能登半島地震で行方不明になっていた飼い猫が、34日ぶりに石川県珠洲市内で無事発見された。地震で全壊した実家を訪れた飼い主の女性の前に、やせ細った姿で現れた。女性は「もう会えないと思っていた。信じられない」と喜びをあらわにしている。 【写真】発見された飼い猫「コタロウ」 見つかったのは、金沢市の公務員松田絵里子さん(44)が飼う11歳の雄猫。夫と結婚直後、生後数カ月で捨てられていたところを引き取り、大切に育てていた。正月は珠洲市宝立町にある松田さんの実家に家族4人と一緒に帰省していた。 元日は、コタロウを残して親族らと市内の景勝地「見附島」に出掛けていて地震に見舞われた。慌てて実家に戻ると建物はほぼ全壊。留守番の父親に大きなけがはなかったが、愛猫は行方不明になっていた。 倒壊を免れた実家の車庫などで4日間過ごしてから金沢市の自宅に戻ったが、安否は分からないまま
性とジェンダーに関する授業を担当する龍崎翼さんと中学3年生のクラス。ユーモアも交え活発に意見が交わされていた(写真:おおたとしまさ) 教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏が、男子校で広がり始めた性教育とジェンダー教育の現場に迫る連載「ルポ・男子校の性教育」。第5回は海城中学高等学校を訪ねた。取材したのは「恋愛」の授業。科学的な裏付けにユーモアを交え生徒の興味を惹きつける。 【写真】「みんな、恋はしたことがあるのかい?」「セックスではありません! もっとその手前の話だから」海城中学では女性教師がサバサバと生徒に問いかける かつては厳しい進学校のイメージがもたれていたが、1992年から学校改革を開始し、いまでは「新しい紳士」を標榜するリベラルな学校として人気を博す海城中学高等学校。中3の家庭科で行われる、性とジェンダーに関する授業を見学させてもらった。 (おおたとしまさ:教育ジャーナリスト)
被災地での炊き出しに「サプリ」を投入していたグループがあった。「栄養たっぷりの料理を提供したい」とのことだが、被災者が知らずに摂ってしまうことで体に影響はないのだろうか。 能登半島地震の被災地で、炊き出しの豚汁を作っている様子がSNSに投稿された。豚汁300人分の鍋の中に、ペットボトルのようなものから液体が投入されている。これはいったい何なのだろうか。この動画の投稿者に話を聞いた。炊き出しを行ったのは一緒に活動している仲間だという。 「70種類以上の植物系ミネラルです。ミネラルって、今の日本人の食生活の中に一番不足してる栄養素なんですよ。被災地の方々って、乾き物ばっかりっていうか、栄養がないものばかり食べている姿を見たときに、炊き出しの中に(ミネラルサプリを)入れて少しでも栄養を摂ってほしいなというのはすごくあった」(SNS投稿者) ミネラルは、カルシウム・鉄・ナトリウムなど、体に欠かせな
5歳で母を亡くし、松山市のファミリーホームで育った大学生の梨菜(20)には、ずっと大切にしている手紙がある。母の順子が34歳で亡くなる直前、将来の娘を思い浮かべてしたため、20歳まで毎年の誕生日に届けるよう弁護士に託していた。その最後の1通が2023年12月、梨菜の元に届いた。 【写真】児童養護施設に入所していた頃の梨菜さん。あまり感情を表に出さなかった(2010年、神戸市で)=梨菜さん提供 梨菜は今、児童福祉司を目指し、福岡のマンションで一人暮らしをしながら、大学に通う。アルバイトをかけ持ちし、課題のリポートや実習をこなす。化粧品の販売員をしていた母の影響だろうか。メイクの楽しさを知り、鏡を眺めていると、「お母さんに似てきた」と思う。 たった一人の家族だった母を亡くしてから14年余り。困難に直面した時、さみしさで押しつぶされそうな時、母からの手紙を読み返し、その字を指でなぞってきた。 〈
タレント・松嶋初音(36)が5日に自身のX(旧ツイッター)を更新。羽田空港で日航機と海上保安庁の航空機が衝突して炎上し海保機の乗員5人が死亡した事故で、日航機の貨物室に預けられたペットは救出できなかったという報道について言及した。 【写真】愛犬を抱えて笑顔をみせる松嶋初音(インスタグラム@hatsunexから) 松嶋は「今回の出来事で理解するべきは『貨物扱いが悪い』という話ではなくて、そもそもペットを遠出させる手段として飛行機は選択肢から外すのがよい、と飼い主が個々に思うべきだと思います。当たり前にアレルギーとかもあるし、あまりにもエゴ。署名推進してる人がいるならおかしいと伝え会わないとです(原文ママ)」と投稿。 また「飼い主は、共に暮らしているからうちの子は大丈夫なんていう感覚は今すぐ捨てるべきだし、ハッキリ言って他人の育てたどんな躾がされてるかも分からん動物と長時間逃げることも許されな
2023年も実に多くの「先生」たちが、あろうことか教え子にわいせつ行為をはたらき、逮捕や免職に追い込まれた。 文部科学省が12月、公表した「公立学校教職員の人事行政状況調査」によれば、児童生徒らへの性犯罪・性暴力(わいせつ行為)や同僚らへのセクハラで2022年度に処分された公立学校教員は、10年連続で200人台の242人(前年度比26人増)にのぼる。この内、児童生徒、18歳未満の子どもへの性暴力で処分を受けたのは119人だった。また、被害者全体のうち45.1%(109人)が「自校の児童・生徒」となった。 児童生徒への性暴力の詳細は多いものから「性交」(42人)「体に触る」(32人)「盗撮、のぞき」(21人)「接吻(せっぷん)」(13人)「裸体等の撮影」(5人)と並ぶ。 この統計は昨年度(2022年度)のものだが、報じられたケースをもとに今年(2023年)、どのような性暴力が明らかになったの
「私は変えませんよ」 こんにちは。弁護士の林 孝匡です。今回は「自己チュー社員を解雇した事件」を解説します。 その社員(以下「Xさん」)は以下のような発言をしました。 ・課長に向かって「課長の資格はない」と言う ・「社長が人さまの前で頭を下げる日は近い! と思うのは私だけなのでしょうか?」と上司に問いかける ・「私は変えませんよ」「みんな生活がだらしない。そこから変えた方がいいんじゃないですか?」と職場ミーティングでブッ込む Xさんは入社して1年後に解雇されます。Xさんは解雇無効を求めて提訴。 裁判所 「解雇OK! Xさんの態度は非常識だ」(セコム損害保険事件:東京地裁 H19.9.14) 以下、詳しく解説します。 ※ 争いを簡略化した上で本質を損なわないよう一部フランクな会話に変換しています どんな事件か入社して1か月たったころには、すでに周囲とあつれきが生じていました。Xさんの行動を一
28日午後2時、宗教団体エホバの証人の元2世信者が作る団体が、会見を開いた。 訴えたのは、教団内で行われていた性被害の実態。 【画像】教団内での性被害の調査結果、被害訴える女性の証言 JW児童虐待被害アーカイブ・発足人の道子さん「わたし自身もエホバの証人の教団内で、幼いころ性被害を受けた当事者です。生きるための自分の力、言葉、すべて奪われた状態で性被害を受けている」 団体は、教団内で性被害を受けたとする人を対象に、アンケートと一部対面で調査を実施。 回答が159件寄せられ、37人が「信者から性暴力を受けたことがある」と答えた。 さらに、被害当時の年齢は、大半が小学生以下だった。 また、「年齢に見合わない性的な表現を含んだ資料を見せる行為や、口頭で伝える行為」を受けたのは139人にのぼった。 JW児童虐待被害アーカイブ・綿和孝代表「わたしもここで口に出して読み上げるのもはばかられる内容ですけ
岐阜県内の公立中学校に勤める女性教諭が今年6月、20代の教育実習生に対し性行為を求める発言をするなどのセクハラをしたとして懲戒処分となりました。 22日付で停職4か月の懲戒処分になったのは、岐阜県内の公立中学校に勤務する31歳の女性教諭です。 岐阜県教育委員会によりますと、女性教諭は今年6月、教員と教育実習生計8人で開催した懇親会で、20代の実習生の手や肩などを触り、会の後、性行為を求める発言をするなどのセクハラ行為をしたということです。 実習生が大学に相談するなどしたことで発覚しました。 女性教諭は行為の理由について「被害者と仲良くなりたかった」などと話しているということです。 県教委は「被害に遭われた方をはじめ生徒や保護者におわび申し上げる」などとコメントしています。
消防隊員の男性3人が登山中にヒグマに襲われた北海道福島町の大千軒岳で、11月2日午後、クマ1頭の死がいが見つかりました。 写真で見る|“ヒグマの死がいや男性の遺体”見つかった発見現場の周辺―北海道福島町大千軒で何が起きた? 10/29~時系列まとめ 大千軒岳の登山道では10月31日、登山をしていた男性3人が休憩中にクマに襲われ、2人がケガをしました。 この時はクマに襲われた仲間を救おうと、消防隊員の40代男性が刃渡り5センチのナイフでクマの目元と喉元を狙って応戦し、クマはナイフが刺さったまま逃げていったということです。 また警察によりますと、このクマの死がいから数十メートル離れた場所で、男性1人の遺体が見つかりました。 この登山道では、別の20代男性が10月29日から登山に行くと言って出かけ、行方不明となっていて、捜索が続けられていました。 警察によりますと、遺体はかなり損傷が激しく、クマ
〝「ごんぎつね」の読めない小学生たち〟で話題になった石井光太さんのベストセラー「ルポ誰が国語力を殺すのか」(文藝春秋)。子どもたちの国語力、いわゆる〝読解力〟が低下している状況をリアルに伝えてくれる。国語はすべての教科の土台であり、物事のポイントをつかむ読解力は社会で一番役立つ能力といっても過言ではない。その国語を巡り今、何が起きているのか。 言葉の裏に隠された意味 〝行間が読めない〟 読解力は「文章を読んで理解する能力」だが、字面が読めても言葉の裏に隠された意味や、感情を理解できない、いわゆる〝行間が読めない〟などが指摘されている。 冒頭の「ごんぎつね」は小学校教科書の定番だが、この〝ごんぎつねの読めない小学生たち〟が現在の国語力を端的に表しているかもしれない。 物語を忘れてしまった読者のために、簡単にあらすじを説明しておこう。 いたずら好きで、人に迷惑ばかりかけている小ギツネのごんは、
ネット上でもリアルでも、時として行われるのが「東京下げ」である。背景にあるのはおそらく、「首都東京にならばある程度何を言っても構わない」というねじれた感情である。東京に住み、東京に暮らす人たちは、この唐突な「東京下げ」とどのように付き合えば良いのだろう。(文/フリーライター 鎌田和歌) ● 「地方下げ」ばかりではない 唐突な「東京下げ」に戸惑う人々 東京出身者は、時々地方出身者たちの自嘲まじりの「地方下げ」に戸惑うことがある。こちらが「いやいや、〇〇県も自然が多くて良さそう、のんびりしてそう、最近は二拠点生活の人も多いし………」などと取り繕おうとしても、そこには東京人の優越がそこはかとなく滲み出てしまうように感じ、「いやあ、まあ……」とお茶を濁すしかない。 一方で同様に戸惑うのが、唐突な「東京下げ」である。これは「地方下げ」ほど多くはないが、東京出身者もしくは東京在住の人であれば、一度や二
「基本的にはみんないい子ばかり」と前置きしつつも、「もう少し空気を読んでくれたらな……」と小さな愚痴をこぼす証券会社に勤める50代男性 自己中心的な振る舞いで会社に迷惑をかける、効率重視に周囲を巻き込むetc.――若手世代に潜むモンスター社員により、社内を支える中年社員は危機に……。そこで、サラリーマンの街新橋で、20代の若者世代、50代の中年世代に「あなたの会社のモンスター社員」について街頭調査を実施した結果、Z世代からは「古い価値観を押し付けてくる」、中年世代からは「当日のドタキャンが当たり前」など悲痛な声が集まった。 ドライなZ世代とウェットを好む中年世代精神科医の春日武彦氏は求める振る舞いの差について指摘する。 「中年世代は『察する』『気配り』『馴れ合い』など、感情的にウェットな振る舞いにこそ心地よさを感じ、創造性が生まれると考えています。つまり、ウェットな対人関係に豊かさを見い出
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