産業医・夏目誠の「ストレスとの付き合い方」 働く人の中で「うつ病」の診断を受ける人は少なくありません。中には、気分が高揚して活動的になる躁(そう)状態とうつ状態を繰り返す双極性障害の人がいます。うつ病の治療を受けている人の6割にぶり返しがありますが、再発した時に躁状態が出る方がいるのです。活動的でしゃべりまくり、内容が攻撃的で、お金を浪費することもあります。それにあまり眠らなくても元気。 このような症状が激しい場合、「双極性障害1型」と診断し、社会生活に支障をきたさない程度の躁症状であれば、「双極性障害2型」としています。うつ病の患者は100人のうち5人前後で、双極性障害の方は100人に1人ぐらいとされています。 双極性障害は症状が軽い2型の方が多く、診断の基準は症状の持続期間が少なくとも4日間とされています。診察室で話を聞いていても気付くのが難しいところがあります。 「最近は調子がいいで