監督、チームメイト、サポーター、そしてメディアの全てから歓待を受けている武藤嘉紀。この2ゴールはそのステップをさらに加速させることだろう。 花が開くまでにはいくつもの要素が必要であるように、1人のサッカー選手の取り組みが1日にして成し遂げられることなどありえない。 だから、8月29日にマインツの武藤嘉紀のプレーが衝撃と賞賛をもって受け入れられることになったのも、運に左右されたわけでもなければ、この試合の直前に特別な何かがあったからでもないのだ。 ハノーファーとの試合にセンターフォワードとして出場した武藤は前半16分、DFラインの裏に飛び出して初ゴールを決めた。その13分後には、自らの突破がきっかけとなって得たCKから、この試合2点目をマーク。後半には相手のセンターバックに強烈なプレッシャーをかけ、パスミスを誘発させた。そのパスをマリがカットして、そのままドリブルで相手陣内を切り裂き、ゴール