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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp (26)

  • 社員が次々と辞めていく中小企業の3つの特徴

    <人材流出が止まらない! そうした会社には共通する特徴がある。どんな特徴なのか、どうすれば改善できるのか> とある中堅メーカー営業部長のつぶやきです。 「えっ!? Aさんに退職意向があるって?」 Aさんは半年前に中途で採用した社員だ。商品知識を覚えてもらい、ようやく先月からクライアントを担当し始めたばかりだ。部長はまた求人票を準備して、面接をして、導入教育をして、という一連の中途採用のプロセスを思い浮かべてげんなりしてしまう。 「ところで、なんでAさんは辞めたいの?」と、Aさんの退職意向を部長に告げにきた教育係のBさんに問うものの「いやぁ、どうなんでしょうか......」と、Bさん自身も覇気がない様子で答える。 「まさか、Bさんも退職したいのではないだろうか......」と、部長は不安を覚える。 少ない人数で事業運営を行っている中小企業にとっては、一人の社員の退職のダメージは極めて大きいで

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  • 「時計の針を10年進めた」...本田圭佑がカンボジアで起こした「革命」と、現地の評判|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    <パス回しのパターンは4つだけ、「ミスをしたらガッツボーズを」。カンボジア代表の実質的な監督を務める田圭佑が献身の先に見据える未来とは> プノンペンで田圭佑(35)と事をしていると、現地の人がこう話し掛けるのをよく目にする。 「カンボジアを助けてくれて、当にありがとう」 田がサッカーカンボジア代表の実質的な監督(正式な肩書はゼネラルマネジャー)に就任したのは2018年8月のこと。FIFA(国際サッカー連盟)が定める指導者ライセンスを持っておらず、現役選手を続けながらの「二足のわらじ」のため当初は疑問視する声が上がった。 だが、田は結果で批判を跳ね返した。19年にワールドカップ(W杯)2次予選で同国史上初めて勝ち点を挙げ、東南アジア競技大会(東南アジア版の五輪)では初めてベスト4に進出。カンボジアサッカー協会から高く評価され、今年3月、契約を23年まで延長した。 選手からの信頼も

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  • 世界のワクチン開発競争に日本が「負けた」理由

    トランプは米品医薬品局(FDA)長官にワクチンの承認を急がせてきたが STEFANI REYNOLDSーBLOOMBERG/GETTY IMAGES 25 NEWSWEEK <ファイザーとモデルナのワクチン治験が最終段階に入るなか、日がワクチン開発競争に出遅れたのは必然だった。キーパーソンへの取材で見えてきたこの国の障壁とは> 新型コロナウイルスのワクチン開発で、日はなぜ出遅れたのか。開発の先頭集団を走る欧米や中国の製薬企業は臨床試験の最終段階の途上にあり、早ければ10月末にも試験の結論を得て年内承認の可能性もある。対する日はといえば1社が第1/2段階に進んだが、多くの臨床試験入りはこれからだ。 日政府の姿勢は「海外頼み」に映る。米国のファイザーとモデルナ、英国のアストラゼネカとの間で計2億8000万回分の購入について基合意に達するか、あるいは交渉を進める。その調達のための、6

    世界のワクチン開発競争に日本が「負けた」理由
  • この10年間で一気に日本全国で顕在化した「8050問題」

    引きこもりの中高年が劣等感や将来への絶望感に苛まれているケースも多い Masafumi_Nakanishi/iStock. <親と同居する引きこもり中高年の問題は、都市部よりもむしろ地方部で深刻化している> 「8050問題」に社会的関心が高まっている。80代の老親と、引きこもりが長期化して50代の子が同居している世帯の問題だ。 中高年が親と同居する事情は様々だが、基礎的生活条件を親に依存し続けることは憂慮される。親はいつまでも元気ではない。同居している親は「自分がいなくなったら、この子はどうなるのか」と気をもんでいる。 同居している子も心中は穏やかでなく、劣等感や将来への絶望感に苛まれているケースが多い。それが暴発したのが、先月に川崎市で起きた通り魔事件だった。容疑者は叔父夫婦と同居する51歳の男性で、長らく引きこもりの状態にあったという。数日後には、年老いた元官僚が同居する40代の息子を

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  • 巨大なホホジロザメが一匹残らず逃げる相手は

    Great White Sharks Are Terrified Of Orca, Study Reveals <体長5メートル超で向かうところ敵なしの巨大ホホジロザメだがシャチと遭遇すると即座に大切な狩り場まで明け渡して退散することが判明> 通常、物連鎖の頂点にいる巨大なホホジロザメが、縄張りにシャチが入ってくると逃げることが分かった。 米カリフォルニア州のファラロン湾国立海洋保護区でサメの個体数を調査していた研究チームは、同保護区にシャチが現れるとサメは姿を消し、そのシーズン中戻ってこないことに気づいた。 「これらのホホジロザメは巨大で、中には体長5.5メートルを超えるものもいる。通常は海を支配するサメたちだ」と、モントレーベイ水族館所属の科学者であるスコット・アンダーソンは声明で述べた。「我々は毎年、サウスイースト・ファラロン島でホホジロザメがゾウアザラシを捕するのを平均40件程

    巨大なホホジロザメが一匹残らず逃げる相手は
  • 地下5キロメートルで「巨大な生物圏」が発見される | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    アフリカ・コパナン金鉱の地下1.4キロの深さに生息する線虫類 Image:Gaetan Borgonie (Extreme Life Isyensya, Belgium) <地下深部にこれまで存在が知られてこなかった微生物の巨大な生物圏が存在することがわかった> 「地球の深部には、様々な生命体が無数に存在する」 深部炭素を研究テーマとして世界52カ国1000名以上の研究者で構成されるグローバルコミュニティ「深部炭素観測所(DCO)」は、2018年12月10日、米ワシントンD.C.で開催されたアメリカ地球物理学連合(AGU)の年次総会において、2009年の創設以来およそ10年にわたる研究成果を報告し、「地球の深部には、まるで"ガラパゴス"のように様々な生命体が無数に存在し、その生物量(バイオマス)は全人類の245倍から385倍に相当する」ことを明らかにした。 「数千年にわたって存在しつづけ

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  • ゴーンの何が悪いのか?

    <ゴーンによって日産が失った企業価値は50億円よりはるかに大きい。当の罪は表には出にくいそちらのほうだ> ゴーンが逮捕されたが、これまでの情報では、報酬約50億円分の有価証券報告書への過少記載ということのようだ。 そして、それは現金収入ではなく、別荘など完全に私的な住宅を会社に購入させ、それを無償で利用していた、ということらしい。 これは、もちろん、金融商品取引法違反であり、刑事罰が科されることになる可能性があると見込まれる。 ただ、これ自体はよくある話だ。 独裁的な経営者が会社を私物化し、社用者で私的な活動を行うことの延長線上にある。その規模が50億ということで、驚くほど大きい、ということに過ぎない。 となると、大騒ぎするほどのことか、傲慢な経営者がまたここにもいた、ということに過ぎないのではないか、という議論をしたくなってくる。 クーデターではない 実際、ネット上の「意識高い系」の人

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  • 日本はプラごみ問題でガラパゴス化するか──世界を動かす「ニュー・プラスチック・エコノミー」とは

    ・世界的なプラごみ規制の中心には、「脱プラスチック」に利益を見出す欧米の巨大企業がある。 ・それらは100パーセント再生可能なペットボトル開発などの技術革新だけでなく、世界的な物流の規格の統一にも着手している。 ・プラスチック製品の流通に関する世界標準が欧米の企業連合の手で生まれ、これに乗り遅れれば、日市場がガラパゴス化する可能性もある。 プラスチック製ストロー廃止に向けたうねりのなか、日でもプラごみ対策は徐々に広がっているが、世界の潮流はそれよりはるかに速く、大規模だ。そのため、携帯電話でそうだったように、プラごみ問題で日がガラパゴス化する可能性もある。 誰がプラごみ規制で世界を主導するか あらかじめ断っておけば、海洋汚染の問題や最大のごみ輸出先だった中国のごみ輸入禁止を受け、日でもプラごみ対策は少しずつ進んでいる。 環境省は7月、「プラスチック資源循環戦略」の策定に着手。これに

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  • 「おカネの若者離れ」で、どんどん狭くなる趣味の世界

    <過去25年の若者の趣味の変遷を見ると、より金のかからないもの、アウトドア系からインドア系へと趣味が移行していることがわかる> 戦後から高度経済成長期にかけて、日社会は大きな変化を遂げたが、その後の90年代以降の四半世紀の変化も実はかなり大きい。 人口減少の局面に入り、少子高齢化が進行している。未婚率の上昇に伴い、単身で暮らす人が多くなっている。仕事面では雇用の非正規化が進み、労働者の給与も下がり、自由に使えるお金(可処分所得)が少なくなっている。ITの普及に伴い、人々の生活様式も大きく変わった。 このような変化が、人々の意識や行動に影響を与えないはずがない。社会の動向を敏感に反映する若者は特にそうだろう。博報堂生活総研が、その変化を可視化できる資料を公表している。『生活定点1992-2016』という統計調査で、同じ設問(定点)の回答結果を1992~2016年の四半世紀にかけてたどること

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  • コンドームなんてもういらない!? 理想の男性用ピル「供給できる可能性は高い」

    <非ホルモン性で副作用もない男性用ピルは、精子の泳ぐ力をストップさせる効果が期待できる> 男性の避妊の形が大きく変わるかもしれない。 米オレゴン国立霊長類研究センターの研究チームが、理想の男性用避妊薬の開発に向けた実験に成功したというニュースが飛び込んできた。 その名も化合物「EP055」。飲み薬として服用できるいわば男性版のピルといったところだ。男性の避妊方法としてメジャーなコンドームは物理的な手間がかかることなどから、より手軽に使える経口避妊薬の開発は長く待望されてきた。 英インディペンデント紙によると、EP055は精子の泳ぐ能力を抑える効果がある。実験でアカゲザルにEP055を与えたところ、精子の表面のタンパク質に作用し、精子が動く能力を制限することが確認された。 副作用のない理想的な男性用避妊薬 研究チームの主任マイケル・オランドは「簡単に言えば、EP055は精子の泳ぐ力を失わせる

    コンドームなんてもういらない!? 理想の男性用ピル「供給できる可能性は高い」
  • Pixelに見る新しいGoogleの哲学:「垂直統合への移行」と「厳しすぎるプライバシー保護よりAIの利便性」

    グーグルが新スマホPixelを発表した。人工知能AI)「Googleアシスタント」を搭載し、グーグルが蓄積してきたデータを組み合わせることで利便性を追求した端末だ> モバイル業界の2強と言えば、GoogleApple。それぞれが「スマートフォンはこうあるべき」「テクノロジー業界はこう進むべき」という哲学を持ち、その哲学をそれぞれの製品に反映させている。今回Googleが発表したスマートフォンPixelも同様にGoogleの哲学を反映しているが、そこには過去からの微妙な変化が見られる。 垂直統合Apple哲学の勝利 過去20年以上に渡ってテクノロジー業界を2分してきた論争がある。「水平分業」と「垂直統合」のどちらが優れているのかという論争だ。 1980年から2000年ぐらいまでのパソコン全盛時代において、勝利したのは「水平分業」だった。半導体はIntel、基ソフトはMicrosoft

    Pixelに見る新しいGoogleの哲学:「垂直統合への移行」と「厳しすぎるプライバシー保護よりAIの利便性」
  • クルーニー夫妻、虐殺でISISを告発。「覚悟はできている」

    アマル・クルーニーは月曜、米NBCの朝の情報番組『トゥデイ』で異例のインタビューに応じた。ただしそれは、ハリウッド俳優で夫のジョージ・クルーニーとの私生活を明かすような類の話のためではなかった。人権派弁護士のクルーニーは、クルド系少数派のヤジディ教徒に対する「ジェノサイド(大虐殺)」をめぐって、テロ組織ISIS(自称「イスラム国」、別名ISIL)を裁くために法廷に立つ決意をした理由について語った。 【参考記事】IS敗走後に集団墓地と数100人の遺体 【参考記事】民族消滅に近づくイラクの少数派 その3日前、クルーニーは、ニューヨークの国連部でイラクのヤジディ教徒ナディア・ムラド・バセ・タハ(23)が国連の親善大使に就任する式典に出席。自らも演台に立ち、ヤジディ教徒の迫害に無策だとして国連を批判した。 性奴隷から脱出 ISISは異教徒としてヤジディ教徒を迫害し、男や高齢の女性は集団で殺害、若

    クルーニー夫妻、虐殺でISISを告発。「覚悟はできている」
  • 「次のインターネット」、噂のブロックチェーンって何?

    仮想通貨ビットコインの根幹にある取引システム・ブロックチェーンは、未来のビジネス取引を変える「次のインターネット」になれるのか> ブロックチェーンをご存じですか? 今はまあ、知らなくて当然。インターネットだって、1993年当時はひと握りの人しか知らなかった。でもその後10年ほどで、私たちの生活に欠かせない存在になった。 ブロックチェーンは仮想通貨ビットコインの根幹にある技術。世界中のコンピューターですべての取引記録を共有し、データの改ざんを困難にする仕組みだ。一定の取引データの塊(ブロック)をチェーンのようにつないでいくのでこう呼ばれる。 単独の管理者はいない。インターネットが複数の将軍(グーグルやアマゾン)の率いる軍隊だとすれば、ブロックチェーンは働きアリの集団のような世界だ。みんなが平等に役割を分担し、黙々と働いている。 【参考記事】ビットコインをめぐる5つの誤解を解く 93年は、イ

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  • たためて、つぶれない。画期的な自転車ヘルメット

    自転車ヘルメットの弱点を素材と構造の面から見直し、たためば横幅が5分の1に、ぶつけても元に戻る画期的ヘルメット> 筆者の日常の移動手段は、大阪でも東京でも(あるいは国内外で出張した場合にも可能な限り)自転車である。幸いなことに、これまで頭部を打つような事故に遭ったことはないが、昨今の交通事情を考えれば、自転車用ヘルメットの重要性は高まっている。 ただ、従来型のヘルメットは、かぶって走行する分には良いのだが、携行時に嵩張るという難点があった。それは、製品の多くが発砲スチロール系の素材を主たる構造材 兼 衝撃吸収材に用いているためで、万が一の際には、多量の空気を内包するスチロール部分がつぶれることによって衝撃が吸収される仕組みだ(小さな衝撃が繰り返されると、亀裂が生じることもある)。 したがって、一度でも事故に遭ったり、使い込んで古くなったヘルメットは、新品に買い換える必要が出てくる。 こう

    たためて、つぶれない。画期的な自転車ヘルメット
  • 中央銀行は馬鹿なのか

    銀行が先週の政策決定会合で、金融政策の現状維持を決定した。これが市場をパニックに陥れた。 発表直後から、日経平均株価は大暴落、前日比240円高の水準から660円安に落ち込み、一瞬で1000円近い下落となった。為替も112円近い水準から109円割れ、3円以上一気に円高になった。 日銀のサイトはダウン。何が起きたのか、情報を求めて阿鼻叫喚となったトレーダー達が殺到し、サイトが閲覧できない状態に陥り、トレーダー達のパニックは加速。これが下落に拍車をかけた。 間抜けな私の同僚は、昼をべようと私を誘いに来たが、私が、いまちょっと手が離せない、情報確認と分析、ブログも書かないといけないと、パソコンの画面から目を離さずに断ると、何かあったんですか?と間抜けなまま彼は尋ね、私は、株が1000円近く暴落している、と言うと、え?株価?上がってますよ? 私は、いや今暴落したんだ、と答えるヒマもなく答えると

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  • 日本男子「草食化」の背景にある経済格差

    政治家や著名人の不倫報道が世間を騒がせているが、現代の若者は総じて恋愛には淡白だ。 大学生の性交経験率をみると、男子はピークの1999年で62.5%だったが、2011年では54.4%に下がっている。女子はピークの2005年の61.1%から2011年の46.8%と、この6年間で15ポイント近く低下している(日教育協会『青少年の性行動調査』)。若者が「草化」したと言われる変化だ。 最近では、恋人のいない若者も増えている。この点については国際的な比較データがあるので、国別に比較してみよう。<図1>は、主要国の10代と20代の若者に、婚姻状況・恋人の有無をたずねた結果をグラフにしたものだ(内閣府『我が国と諸外国の若者の意識に関する調査』2013年)。図中の「瑞」はスウェーデンを指している。 日では、10代の9割、20代の6割弱が未婚で恋人もいない。この比率は、他国と比べると格段に高い。ドイ

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  • 【市場】いよいよ終わりの始まりが始まった

    1月29日、予想外のマイナス金利導入を発表した日銀の黒田東彦総裁 Yuya Shino-REUTERS いよいよ終わりの始まりが始まった。それは日銀のマイナス金利で始まったのである。 現在の金融市場混乱の原因は何か。それは銀行システム不安である。昨年8月から9月の暴落、今年年初からの暴落の要因は、原油暴落だった。今度は、原油から銀行に移ったのである。 原油の暴落は深刻だが、何とかなる。一時的な不安は広がるが、経済全体を永続的に壊すことにはならない。なぜなら、原油価格下落は、ゼロサムで、産油国、資源輸出国にはマイナスだが、輸入国にはプラスであり、米国、日の二大経済圏を始め多くの経済が恩恵を受ける。ただ、相対的に強い米国、日が得をして、資源国という基盤の脆弱な国々が打撃を受ければ、世界全体ではマイナスになる。なぜなら、弱いモノは打撃で壊れてしまい、壊れることによるコストは大きいからだ。しか

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  • 北朝鮮「核の暴走」の裏に拷問・強姦・公開処刑

    人権無視の恐怖政治 金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は人権問題で追い詰められ、自暴自棄になったからこそ、唐突にも思える暴挙に出た(1月10日に北朝鮮の朝鮮中央通信〔KCNA〕が公表した写真より) KCNA-REUTERS マスコミは連日、北朝鮮の核開発問題を大きく扱っているが、人権問題と関連付けた報道はほとんど見かけない。大手紙では日経済新聞の山口真典氏が7日付で、「唐突にみえる強硬策に金正恩第1書記を駆り立てた背景」として、「米国が積極化した『人権問題の追及』という圧力が、真綿で首を絞めるように正恩氏を脅かしている」と指摘しているぐらいだ。 北朝鮮が国連制裁をものともせずに核開発に突き進む背景には、明らかに人権問題がある。これは、筆者や山口氏が勝手に言っているのではない。北朝鮮自身が、声明の中で語っているのだ。 それなのに大手メディアが人権問題を素通りするのは多分、北朝鮮の人権侵害の

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  • 歴史の中の多様な「性」(4)

    に概念がなかった レズビアンの存在感が日で希薄なのは、伝統的に女性同士の性愛を示す概念、言葉がなかったから(写真は文と関係ありません)  flySnow-iStcokphoto.com 論壇誌「アステイオン」(公益財団法人サントリー文化財団・アステイオン編集委員会編、CCCメディアハウス)83号は、「マルティプル・ジャパン――多様化する『日』」特集。同特集から、自身トランスジェンダーであり、性社会・文化史研究者である三橋順子氏による論文「歴史の中の多様な『性』」を5回に分けて転載する。 ※第1回:歴史の中の多様な「性」(1) はこちら ※第2回:歴史の中の多様な「性」(2) はこちら ※第3回:歴史の中の多様な「性」(3) はこちら 女性同性愛について 最後に、今まで触れることができなかった女性同士の性愛について述べておこう。日では、女性同性愛(レズビアン)の存在は、男性同性愛

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  • ラグビー嫌いのイギリス人さえ目覚めさせた日本代表

    スポーツというのは不思議なものだ。子どもの頃、僕は不運なことにラグビーをやる学校に入ってしまった。僕はラグビーがとことん嫌いだった。僕の学校の校庭はひどい粘土質で、ほんのちょっとでも雨が降れば、すぐにどろどろの沼地のようになった。 そんな校庭で、ほとんど誰も好きじゃないラグビーのために、僕たちは泥の中でダイブさせられた。ラグビーとはまず間違いなく汚いもの、そして時には寒くて痛いものだった。 イングランドでは、ラグビーといえば上流階級の子供のいく私立学校でやるものと決まっている。だから、公立学校である僕たちの学校がラグビーをするのは、上流の学校のまねごとをしていますよと宣言しているようなものだ。そのせいでまわりの学校の子供たちからは嫌われ、嫌がらせをされることもあった(嫌がらせされないのはラグビー部の部員だけだった)。 その悲惨な学校に11歳で入学するまで、僕たちのほとんどはラグビーなんて一

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