激動の2020シーズンJ1リーグ、他を寄せつけない圧倒的な強さでリーグ制覇を成し遂げたのは川崎フロンターレだった。4試合を残しての優勝決定は史上最速。前例のない超過密日程を強いられた中でのぶっちぎりの優勝は、現時点における文字どおりの圧倒的な強さを鮮烈に印象づけた。 家長昭博は、今シーズンもそのチームの中心にいた。現在34歳。ひと昔前の感覚なら「大ベテラン」と呼ばれる年齢に差し掛かってきたが、ほとんど休むことなく1年間戦い続けてきた彼にその気配は感じられない。卓越した技術と屈強なフィジカルの絶妙なバランスを生むフィジカルコンディションを、彼はどのようにして作り上げているのか。「体調管理」と「コンディショニング」をテーマに、そのキャリアを振り返ってもらった。 ——現在34歳。家長選手の“コンディショニング”に対する意識は、同年代の選手やチームメイトと比較していかがですか? 家長 自分なりには