学校であれ、学童であれ、塾であれ、教育の現場に従事したことのある人間なら必ず聞いたことが、または用いたことがある表現に、【いい児童】【いい生徒】がある。それは具体的には≪まじめで従順な≫と言う意味に等しい。言葉を補うならば、それはつまり≪教師にとって都合のいい児童・生徒≫と言う意味だ。無論その逆に、教師にとって手のかかる、つまり都合の悪い児童・生徒もいるわけで、そちらは概ね≪問題児≫と呼ばれる。年度変わりのクラス替えの際、この問題児を誰が受け持つかで教師の側は神経戦が繰り広げられるわけだが・・・。 かくいう私も教師をしていた時はこういった≪問題児≫を忌避していた。高校生にもなって、授業を受ける気がない、それだけならまだしも、授業を積極的に?妨害するような生徒をどうして学校側が受け入れる必要があろうか?そのような者はさっさと退学にしてしまえばよい。学校は勉強を教えるところで、いわゆる躾(しつ