訪れる人の幸福を願って岐阜県各務原市三井山町の三井山(108メートル)の山頂付近に取り付けられていた陶磁器製のお多福のお面が、何者かによって割られる被害に遭った。関係者は「せっかく登山者に親しみを持ってもらえ始めていたのに…」と残念がっている。 お面の大きさは縦約65センチ、横約45センチ。三井山「ふれあいの森」育てる会の奥原今朝好(けさよし)さん(73)=同市三井町=が市内の建築会社から譲り受け、3月末に山頂近くの岩に取り付けた。 山の上にぽつんとあるお多福のシュールな光景に、登山系の交流サイト(SNS)など一部で話題となっていた。SNSなどの情報から4月27日の午後に割られたとみられ、設置から1カ月もたたないうちに壊されてしまった。 奥原さんは「バラバラとなった姿を見て、ぼうぜん自失となってしまった」と肩を落とし、「地元の人に愛される山なので大切にしてほしい」と呼びかける。 今後どうす