ブログ担当の冨岡です。 先日、患者さんから「酸性食品を控えアルカリ性食品を摂るようにした方がよいのですか?」と相談されました。確かにひと昔前は、「酸性食品は体に悪い」、「アルカリ性食品は体に良い」などと耳にすることがありましたが、現在は食品を酸性やアルカリ性に分類することはありません。しかし、今でも健康関連の雑誌や通販サイト等では、アルカリ性食品をうたった商品を見かけることがあります。そこで、今回は食品の酸性、アルカリ性とは何かまた、その栄養学的意義について紹介します。 【なぜ、アルカリ性食品が良いと言われたの?】 以前、「体が酸性に傾くと免疫力が低下してさまざまな病気を引き起こす可能性がある。」と言われ、「アルカリ性食品を積極的に摂ろう」という事がブームとなりました。しかし、アルカリ性食品を食べても血液がアルカリ性になることはありません。なぜなら人間の血液は、弱アルカリ性(ph7.35~