「ワンちゃんの天国雲町1丁目 モウ・ウェストブルック様」 ルークちゃん立ち合いのもと、その日のうちにこの手紙はポストに投函された。 在りし日のモウとルークちゃん アメリカでは自宅のポストに切手を貼って手紙を入れておけば、朝、郵便局員さんがそのまま回収してくれる。だがこの手紙の宛先は存在しないので郵便局員さんも困るだろうと、マリーはルークちゃんが眠っている間にこの手紙をポストから回収しようと思っていた。 だがそれを忘れてしまった。 「うっかりポストから手紙を取り出すことを忘れてしまったの。それで次の日にポストを見てみると、手紙がなくなっていたのでびっくり。郵便局の人が捨ててしまったのかもと思っていたわ」とマリー。 だが、翌朝、思いもよらぬ出来事が! ポストに切手の貼られていない手紙が入っていたのだ。宛先はルークとなっており、発送元の住所には「モウより」とだけ書かれていた。 ボクは今、ワンちゃ