長年医学部受験の指導をしていて、思うことがある。それは、一般の国公立医学部に合格するレベルはともかく、東大の理科Ⅲ類に合格していく人は、いったいどんな人物なのか……ということである。 仕事柄、複数人の東大理Ⅲ出身者を知っているものの、正直、いまのところこの謎は解明できていない。私の専門は治療行為論だが、それとは別軸で、いま最も強く興味を持っているテーマと言ってもいい。 多くの人が面白がった問題に「物言い」がついた! このような思いを強くしたのには、実はワケがある。昨年12月のこと、私は東洋経済オンラインに「難関に受かる生徒の素質は、この4問で見える」という記事を書いた。その中に問1として、以下の出題を示した。大きな反響をいただいた記事なので、覚えておられる方もいることだろう。