「太陽の塔」。1970年大阪万博の象徴である。岡本太郎氏作。大阪万博から、もうすぐ50年。いまだに万博記念公園にそびえ立ち、その圧倒的な存在感は、今なお健在の建造物?オブジェ?アート作品?だ。 1963年生まれの私は、当時小学一年生。アメリカ館に並んで、月の石を見に行ったものだ。その他、今でいう携帯電話やコンピュータ、ロボットなどに囲まれて、21世紀は素敵な未来がやってくるのだ。と、少年ながらワクワクしながら、親に何度も「万博に連れていけ」とせがんだ記憶がある。 それに。当時は外国人を見るのも珍しかった。外国人というだけでサインをもらったという映像をみて、遠い記憶も蘇ってきた。「うん。もらって、学校で自慢してた(笑)」 各国、各パピリオンが独特な建造物で勝負しているにも関わらず、その中でも異彩を放っていたのが「太陽の塔」である。映画の中でも岡本氏は語っているが「人類は進歩も調和もしていない