今年もそろそろ終わりです。安倍首相が「輪転機をぐるぐる回してお札を印刷する」といって登場してから4年たちますが、何も起こりません。成長率もインフレ率もゼロに近づきましたが、長期金利もゼロに近づいています。図のように最近はちょっと上がっていますが、ようやくマイナスからゼロになった異常な低金利です。 日本政府の予算は半分が借金で、その残高は1100兆円を超えました。これは民間なら毎年50億円かせぐ会社が1100億円お金を借りているようなもので、とっくにつぶれているでしょう。そんなひどい状況なのに、なぜ金利は下がっている(国債価格は上がっている)のでしょうか? その一つの簡単な説明は、日銀が短期の政策金利をマイナスに誘導しているからですが、これは話が逆です。市場の金利が下がっているから、日銀が金利を下げたのです。 もう一つは日銀が国債をたくさん買っているからですが、これも説明にならない。今のよう