第36回東京国際映画祭のアニメーション部門のシンポジウム「アニメーション表現の可能性」が10月29日、東京ミッドタウン日比谷のBASE Qで行われた。「かがみの孤城」の原恵一監督、「北極百貨店のコンシェルジュさん」の板津匡覧監督、「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」の片渕須直監督、「ロボット・ドリームズ」のパブロ・ベルヘル監督ら本映画祭アニメーション部門で上映された各作品の監督陣が一堂に会し、表現の可能性について話し合った。モデレーターは、東京国際映画祭プログラミング・アドバイザーでアニメ評論家の藤津亮太氏が担当した。 世界では長編アニメーションの制作が盛んになり、扱われる題材や主題も広がりを見せている。そこでアニメーション監督たちは、自作に取り組むにあたり、いかなる発想で題材を選び、どのようにアニメーションとして成立させるよう考えたのか。それぞれの監督のアニメーションへの向き合い方と