稲田朋美元防衛相(左)、高木毅元復興相 (c)朝日新聞社 記者会見で謝罪する関電の八木誠会長(左から2人目)と岩根茂樹社長(右) (撮影/今西憲之) 電力会社、地元有力者に業者、そして政治家──。原発マネーをめぐる汚れた関係が徐々に明らかになってきた。関西電力の役員ら20人が、「原発のドン」とされる人物から3億2千万円にのぼる金品を受け取っていた。その人物の影響力は、少なくとも10年以上前から続いていた。 【写真】記者会見で謝罪する関電の八木誠会長と岩根茂樹社長 * * * 「なぜ受け取れないのか、というのが非常に厳しい言葉で、本当に激高されました。非常に厳しいお声で、にらまれるといいますかね。そういう感じでした」 10月2日の記者会見。福井県高浜町の元助役の森山栄治氏(故人)から直接、金品859万円相当を受け取った関西電力の八木誠会長は、森山氏に返却を申し出た際の様子をそう説明した。