関電、深まる闇=疑惑次々、経営に打撃-金品授受問題 2019年10月07日12時18分 関西電力幹部らが福井県高浜町の森山栄治元助役(故人)から約3億2000万円分の金品を受領した問題。長年にわたるいびつな依存関係の結果、関電はガバナンス(企業統治)不全に陥った。調査報告書の公表後も次々と疑惑が浮上しており、闇は深まる一方だ。 【図解】関西電力幹部らが受け取った金品一覧 ◇情報提供、業者から現金 「地元の有力者である森山氏との関係悪化を避け、原発を安定的に運営したい思いがあった」。岩根茂樹社長は2日の記者会見で、金品授受の理由を説明した。しかしその後、原子力とは別部門の工事に関する森山氏への情報提供などが発覚。同氏と関係が深い建設会社「吉田開発」から現金を受領した事例も明らかになった。 関電は年内をめどに、他の原発立地地域などに範囲を広げた第三者委員会による再調査を実施する。「全てのうみを