未婚化の指標として注目される生涯未婚率ですが,官庁統計をフル活用することで,さまざまな属性別の数値も出すことができます。2月9日の記事では,職業別の率を計算したのですが,この記事は多くの方に読まれました。 今回は,基幹統計である『国勢調査』に依拠して,同じ資料をつくってみようと思います。全国民を対象とした悉皆調査である『国勢調査』をもとに,職業と結婚に関する,より精度の高いデータをつくってみましょう。前回と類似の結果が得られるかを確認する,「追試」の意味合いも含めます。 2010年の抽出詳細集計の中に,「職業(中分類)×性別×年齢×従業上の地位×配偶関係」の多重クロス表があります。下記サイトの表7です。私はこの表のデータを用いて,正規職員の職業別の生涯未婚率を計算しました。前回と同様,正規・非正規の量の影響を除くため,正規職員に限定します。 http://www.e-stat.go.jp/