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読書に関するmisui-shiのブックマーク (126)

  • 【ブックガイド】 神秘文学への誘い

    【ブックガイド】 神秘文学への誘い1 ●神秘とは何か● 言葉は流通することによって来の深遠さを失ってしまうことがある。例えば「悟る」や「癒す」などは、かつてなら持っていたはずの重みをすっかり失い、浮薄な印象を与える言葉に成り下がってしまった。「幻想的」という言葉にしても、さまざまな状況で気軽に使われるようになり、言葉そのものが持つ妖しさをかなり減じている。「神秘」もまた、そのような言葉の一つであろう。深遠な雰囲気どころか、場合によっては、いかがわしい印象さえ与えかねない。だが、私にとっては、「神秘」は今もなお妖しい輝きを放つ大切な言葉だ。 元来、神秘とは、霊妙不可思議な神の(神的な)業として秘めておくべきことを意味した言葉である。mystery の訳語として、「通常の論理や認識を超脱している世界の実相」という意味で用いられるようになった。『キリスト教文学事典』(教文館)によれば、「秘めら

  • 『けものたち・死者の時』 ピエール・ガスカール:作 渡辺一夫/佐藤朔/二宮敬:訳 - ワニ狩り連絡帳

    misui-shi
    misui-shi 2014/03/30
    「おそらくはこのあとにもうすぐに始まるヌーヴォーロマンへの橋渡しのような役割を担っていたのではないかというように思います。」
  • 『想像の共同体』についてのいくつかの誤解 – The Long Wait

    ベネディクト・アンダーソンの著した『想像の共同体』というがある。80年代に勃興したナショナリズム論の白眉であり、ナショナリズムを研究するものにとってはひとつの到達点であると同時に開始点でもある。しかし書は、あらゆる古典と同じように、あまりにも有名になってしまった余り、陰翳に富んでいたはずの議論が単純化され、誤解され、しばしば誤って理解されたまま批判の対象となってしまうことがある。マーク・トゥウェインの言うように、「古典とは、誰もがすでに読んだ事があると思いたがっているが、誰も読もうとしないものである」というわけだ。 しばしばアンダーソンに対して行われる通俗的な批判は、「あらゆる共同体は想像の産物ではないか」と指摘することで、その分析的意味を減じようとするものだ。このような批判が的を射ていないことは、書の序章を読むだけでも朖かである。この批判はアンダーソンがアーネスト・ゲルナーに向けて

    『想像の共同体』についてのいくつかの誤解 – The Long Wait
  • kousyoublog.jp – このドメインはお名前.comで取得されています。

    このドメインは お名前.com から取得されました。 お名前.com は GMOインターネットグループ(株) が運営する国内シェアNo.1のドメイン登録サービスです。 ※表示価格は、全て税込です。 ※サービス品質維持のため、一時的に対象となる料金へ一定割合の「サービス維持調整費」を加算させていただきます。 ※1 「国内シェア」は、ICANN(インターネットのドメイン名などの資源を管理する非営利団体)の公表数値をもとに集計。gTLDが集計の対象。 日のドメイン登録業者(レジストラ)(「ICANNがレジストラとして認定した企業」一覧(InterNIC提供)内に「Japan」の記載があるもの)を対象。 レジストラ「GMO Internet Group, Inc. d/b/a Onamae.com」のシェア値を集計。 2023年5月時点の調査。

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  • 名文美術館・第5回

    を娶るために墓へ行った。 墓地は海に近い砂丘地にあった。 (中略) その女はこの墓地に埋葬されている。書類にはそうタイプされていた。 自分は死者と結婚するわけだと男は思った。 死者が自分のになれるなら、この自分もまた死んでいるにちがいない。 男は書類をポケットにもどして車を降りた。 フェンダーミラーで服装に乱れがないかを確かめた。 死人にしては顔色がいいと男は鏡に映る顔を見て思った。おそらく、になる女もそうにちがいなかった。 「好きな日の作家は?」と尋ねられると、三人の名前が思い浮かぶ。柴田錬三郎、阿佐田哲也、そして神林長平である。柴田錬三郎、阿佐田哲也両氏については、いまさら説明する必要もないだろう。しかし、神林長平の名前を挙げると、怪訝な顔をされることが多い。名前すら知らない人もいる。日を代表するSF作家なのだが、その作品のレベルに比べて、知名度は今ひとつだ。もっと評価されて

    misui-shi
    misui-shi 2013/11/15
    神林長平『完璧な涙』
  • 『ハザール事典』ミロラド・パヴィチ - 読書感想文(関田涙)

    Хазарски речник(1984)Милорад Павић ミロラド・パヴィチは、仕掛けに命をかけていた作家で、長編小説のすべてに何らかの趣向が凝らされています。 翻訳されているものでいうと、『風の裏側 ―ヘーローとレアンドロスの物語』(1991)は、中央に青い紙が挟まり、一方から読むとヘーローの、をひっくり返して逆から読むとレアンドロスの物語になっています(ヘーローとレアンドロスのエピソードは、ギリシャ神話をモチーフにしている)。 二十世紀の女子大生ヘーローと、十七世紀の石工レアンドロス、どちらの話を先に読むかは読者の判断に任されるため、の前後あるいは天地は、全く区別がつかないようになっています(作者は一回半読むことを勧めている)。つまり、大扉や奥付はいわずもがな、カバーのバーコードさえふたつずつあり、解説は挟み込みという仕様なのです。 勿論、ただ奇を衒っているだけではあり

    『ハザール事典』ミロラド・パヴィチ - 読書感想文(関田涙)
    misui-shi
    misui-shi 2013/09/18
    男性版・女性版の17行の引用あり。
  • 紀伊國屋書店 新宿本店5階フェア「じんぶんや」

    ■ 『アルド・ロッシ自伝』 アルド・ロッシ【著】、三宅理一【訳】 鹿島出版会(1984-12出版) ISBN:9784306051911 アルド・ロッシはイタリアの建築家で、日にも福岡のホテル・イル・パラッツォや門司港ホテルといった作品がある。1997年に交通事故で急死しているが、これは1981年に英語で出版された自伝の翻訳だ。だが、自伝といっても、記述は時系列に沿うわけではなく断片的で、自作を中心とする建築や都市の記憶を詩的に語った、夢の記録のような書物である。難解ではあるものの、彼の作品と対応させながら読み進めると、独特の白昼夢めいた世界にずるずると引き込まれてゆく、恐るべき都市・建築論である。 ■ 『錯乱のニューヨーク』 レム・コールハース【著】、鈴木圭介【訳】 筑摩書房(1999-12-09出版) ISBN:9784480085269 言わずと知れた建築界のスーパースターのマンハ

  • ベスト10

    ベスト10 best10list2.xls  エクセルをダウンロードできます 初度 礒崎純一(順不同) 小川功(順不同) 加藤幹也(幻想小説ベスト10) 須永朝彦(順不同) 服部正(順不同) 東雅夫 吉村明彦(順不同) 1

  • 失われた本を求めて 異端審問 ボルヘス

    異端審問 ホルヘ・ルイス・ボルヘス 1982年5月30日発行 晶文社刊 344ページ 目次 城壁と書物/パスカルの球体/コウルリッジの花/コウルリッジの夢/時間とJ.W.ダン/天地創造とP.H.ゴス/アメリコ・カストロ博士の驚き/カリエゴ覚書/アルゼンチン国民の不幸な個人主義/ケベード/『ドン・キホーテ』の部分的魅力/ナサニエル・ホーソン/ウォールト・ホイットマン覚書/象徴としてのヴァレリー/エドワード・フィッツジェラルドの謎/オスカー・ワイルドについて/チェスタトンについて/初期のウェルズ/ジョン・ダンの『ビアタナトス』/パスカル/夢の邂逅/ジョン・ウィルキンズの分析言語/カフカとその先駆者たち/亀の化身たち/書物崇拝について/キーツの小夜鳴鳥/謎の鏡/二冊の/一九四四年八月二十三日に対する註解/ウィリアム・ベックフォードの『ヴァセック』について/ 『深紅の大地』について/有人から無人

  • 【今日の一冊/29】怪奇小説という題名の怪奇小説 : 東雅夫の幻妖ブックブログ

    2011年01月29日23:12 カテゴリ幻妖日録 【今日の一冊/29】怪奇小説という題名の怪奇小説 大学卒業後、青銅社という小さな文芸書出版社で一年近く働いていた時期がある。 それまでは横須賀の実家から通学していたのだが、就職を機に東京でひとり暮らしをすることになった。 青銅社は小石川植物園に程近い文京区の白山にあったので、小日向台のアパートに部屋を借りた。「れんげ荘」という可愛らしい名前が、どうやら花の名ではなく来の「蓮華」……即ちお寺さんの地所だと気づいたのは、引っ越しが済んだ後であった。 それはさておき、新生活一日目、初めての買い物に、やや緊張の面もちで向かった先は、台地を降りた江戸川橋駅近くの地蔵通り商店街だった。 ちなみにその途中、それと知らずに社前を行き来していた神社が、佐々木喜善が彼女とデートの最中に樹上に人の顔を見て戦慄したという怪談(水野葉舟と田中貢太郎によって作品化

  • 月に関する天文・宇宙関係の本

  • http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:ywoDDnTU_MgJ:www.atelierocta.com/sun/best10list2.xls+&cd=57&hl=ja&ct=clnk&gl=jp

    misui-shi
    misui-shi 2013/03/05
    幻想文学
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  • WE INSIST!

  • 工藤幸雄 - Wikipedia

    工藤 幸雄(くどう ゆきお、1925年3月20日 - 2008年7月5日)は、日の詩人、ロシア・ポーランド文学者、翻訳家。元多摩美術大学教授。 別筆名に仲谷鴻介(なかや こうすけ)、篠 ひろ子。 生涯[編集] 大連にて南満州鉄道社員の家庭に生まれる。旧制中学校卒業後、第一高等学校受験に3度失敗し、1944年善隣外事専門学校露西亜科に入学。その後城北補習学校を経て、1946年9月、第一高等学校文科甲類三組に入学し、1952年頃東京大学仏文科卒。 1954年共同通信社外信部に入り13年勤め、その間ロシア、ポーランドの文学を翻訳する。1967年ワルシャワ大学に日語講師として赴任、7年間滞在し、1975年帰国。翌年多摩美術大学教授となるが、その前には、ブレイクリー・セント・ジェイムズ『女友だち』(フランス書院、1978年)などのポルノ小説を篠 ひろ子の変名で訳し、糊口を凌いだという[1]。また

  • アンソロジー『厭な物語』ができるまで(執筆者・文藝春秋 @Schunag) - 翻訳ミステリー大賞シンジケート

    厭な物語 (文春文庫) 作者: アガサクリスティー,モーリスルヴェル,ジョー・R.ランズデール,シャーリイジャクスン,パトリシアハイスミス,Agatha Christie,Shirley Jackson,Patricia Highsmith,Joe R. Lansdale,Maurice Level,中村妙子,深町眞理子,小倉多加志,田中早苗,高山真由美出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/02/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (39件) を見る 「後味の悪い小説」ばかりを11編収録したアンソロジー、『厭な物語』(文春文庫)が好評をいただいています。バッドエンドな小説っていいよね、という個人的な嗜好に端を発した企画だっただけに、これは非常にうれしいことです。 着想のキッカケは、数年前から世の中を席巻しはじめた「イヤミス」流行りでした。この

    アンソロジー『厭な物語』ができるまで(執筆者・文藝春秋 @Schunag) - 翻訳ミステリー大賞シンジケート
  • 森永エンゼルカレッジ - おいしく学ぶ たのしく過ごす すこやかに生きる森永エンゼルカレッジ

    ⑧干潟の生きもの多摩川は、山梨県・東京都・神奈川県を流れて東京湾へ注ぐ一級河川。下流は東京都と神奈川県の都県境となっており、河口には東京湾最大の「河口干潟」があります。干潟は、沿岸域における水質浄化の場であるとともに、干潟でしか見られない多くの生きものを育む場でもあります。身近な干潟での生きものの観察についてご紹介します。

    森永エンゼルカレッジ - おいしく学ぶ たのしく過ごす すこやかに生きる森永エンゼルカレッジ
  • http://www.02.246.ne.jp/~pooh/siryou/BEST5.txt

  • 高山宏の読んで生き、書いて死ぬ - 『人造美女は可能か?』巽孝之、荻野アンナ[編](慶應義塾大学出版会)

    →紀伊國屋書店で購入 オタク死んでも、やっぱマラルメは残るぞかし いってみれば機械マニエリスムが16世紀に始まったことを教えてくれる最近刊に次々と啓発された後、その20世紀末~21世紀初頭における再発を一挙総覧できるのも、有難いし、面白い。それが慶應義塾大学藝文学会2005年末の恒例のシンポジウムのプログラムに多少の稿を加えての今回作。 巽孝之氏の編というので、見ぬうちから安心。序に「わたしたちの人造美女エンサイクロペディア」を謳うが、書き手・読み手として以外に、編む人としての巽氏の目配りぶり、遺漏なき網羅への意志を誰よりも愛ずるぼくなど、目次案をじっと眺めて、もはや画期書と納得した。1954年にフランスで刊行されるや近現代セクシュアリスム論のバイブルと呼ばれて、東野芳明や澁澤龍彦といった論者の決定的霊感源ともなったシュルレアリスト作家・批評家、ミッシェル・カルージュの名著『独身者の機械』

    高山宏の読んで生き、書いて死ぬ - 『人造美女は可能か?』巽孝之、荻野アンナ[編](慶應義塾大学出版会)
  • セントヘレナ島時代のナポレオンの手記やその関連の記録について紹介してほしい。特にベルトラン伯(将軍?... | レファレンス協同データベース

    セントヘレナ島時代のナポレオンの手記やその関連の記録について紹介してほしい。特にベルトラン伯(将軍?)の手記が見たい。 当館でセントヘレナ島でのナポレオンの記録について書かれている資料は,以下の通りです。 (1) ナポレオン自伝 / アンドレ・マルロー編 ; 小宮正弘訳. 朝日新聞社, 2004年【289.3/ナホ044】 p.p.432-480がセントヘレナ島での日誌になっています。 セントヘレナ島での流刑について詳しく書かれている資料は,以下の通りです。 (2)ナポレオン : 英雄の野望と苦悩 下 / エミール・ルートヴィヒ著 ; 北澤真木訳. 講談社, 2004年(講談社学術文庫)【289.3/ナホ045/Bコウカ】 (3)ナポレオン暗殺 : セント=ヘレナのミステリー / ルネ・モーリ著 ; 石川宏訳. 大修館書店, 1998年【289.3/ナホ989】 (4)ナポレオン・ミステリ

    セントヘレナ島時代のナポレオンの手記やその関連の記録について紹介してほしい。特にベルトラン伯(将軍?... | レファレンス協同データベース