「サンデー毎日」で岩見隆夫が菅直人総理についてこう嘆いている。 「私もあらゆる発言の機会を捉えて、菅政治の危うさを訴え、退陣を求めてきたが、四十五年の記者生活で初めての不愉快な体験だ。首相にしてはいけない人物をしてしまったという悔いがある」 ダメ菅への反動からだろう、小沢一郎待望の空気が少しずつではあるが広がりつつあるようだ。最近、私の知人・友人が関わった本が2冊出た。「悪党小沢一郎に仕えて」(石川知裕著・朝日新聞出版)と「角栄になれなかった男 小沢一郎全研究」(松田賢弥著・講談社)である。知人の担当編集者によれば、政治資金規正法違反で裁判中の小沢の元秘書・石川の本は、出してすぐに3刷りまでいったという。友人の松田はノンフィクション・ライター。20年以上も小沢を追及し続けている小沢の「天敵」のような男だが、彼の本も出だし好調だという。 そうした空気を反映してか、「週刊ポスト」は巻頭で「小沢