岸田文雄首相（自民党総裁）は２６日、東京都内で開かれた党大会で演説し、安倍晋三元首相の死去について「失われたものの大きさを実感せざるを得ない」と述べた。 首相は、平成２４年の政権奪還から１０年が経過したことに触れ「民主党政権によって失われた日本の誇り、自信、活力を取り戻すために力を合わせ大きくこの国を前進させた『前進の１０年』でもあった」と強調。「安倍氏、菅義偉前首相が築いてきた前進の１０年の成果の礎の上に、次の１０年を作るため、新たな一歩踏み出すときだ。ともにさらなる挑戦を続けていこう」と訴えた。

千葉県東金市で昨年５月、知人女性＝当時（６４）＝にかかと落としをするなどの暴行を加えて死なせたとして、傷害致死の罪に問われた同市の無職、並木正被告（５３）の裁判員裁判で、千葉地裁は２２日、懲役８年（求刑懲役９年）の判決を言い渡した。 松本圭史裁判長は判決理由で、身長約１９９センチの被告が、約１５０センチの女性を殴ったり蹴ったりしたとし「無抵抗な女性に対する執拗（しつよう）な暴行で、危険性が高く悪質だ」と指摘。過去にも女性に暴力を振るっており「酌むべき点は乏しい」と非難した。 判決などによると、被告は昨年５月５日午前１時１５分ごろ～同２時４５分ごろ、東金市の女性宅で、女性の頭を複数回右かかとで蹴った上、プラスチックのまな板で頭部を殴るなどの暴行を加え、外傷性ショックで死亡させた。被告の内縁関係だった女性の友人だった。